
こんにちは。
みちのくDr.です!
本日は、HbA1c(ヘモグロビンa1c)について紹介します。
健康診断を受けると、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という項目も測定されていることがほとんどです。
でも、多くの人が、
「HbA1cとはなに?」
「HbA1cは何のために測っているの?」
「基準値はどれくらいで、下げるにはどうすれば?」
と疑問に感じますよね。
そこで、本記事では、
- HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは
- HbA1cの正常値と糖尿病を疑う基準値
- HbA1cはどれくらいで下がる?下げるには
この3つをもとにHbA1cについてわかりやすく説明します。
血糖値や糖尿病が気になる人はもちろん、健康的な生活を心がけている人もぜひ本記事を通してHbA1cについて知ってよりヘルシーな生活を心がけてみてください。

健康診断では「体の健康の成績表」として、今のあなたの体の状態を知ることができます。
驚くほどたくさんの情報を知ることができるので、老若男女問わず年1回は自分の体のメンテナンスだと思って絶対に受けてくださいね!
健康診断で検査する項目について知りたい人は、ぜひ次の記事も確認してみてください。
目次

HbA1c(ヘモグロビンa1c)とは、採血した時から過去1〜2ヶ月間の平均の血糖値を反映する検査項目です。
食事などが摂取したブドウ糖(グルコース)が血液中の赤血球のヘモグロビンとくっついてできて、「グリコヘモグロビン」とも呼ばれます。
HbA1cはとても便利で、
- 糖尿病の診断
- 糖尿病の人の血糖コントロールの指標
として使われています。

血糖値は、糖尿病の疑いの人でも健康診断の当日にご飯を食べないと正常値になってしまう人もいます。
でも、HbA1cは過去1〜2ヶ月の血糖値の状態を正直に教えてくれる検査項目で、隠れ糖尿病の人を早期発見することができます。
ちなみに、血糖値については次の記事で詳しく紹介しているので、血糖値についても知りたい人はぜひ合わせてご覧ください。

糖尿病ではない人のHbA1cの正常値は4.6〜6.2%で、年齢や性別に関係なく同じです(1)。
反対に、6.5%以上の人は糖尿病が疑われるので病院で精密検査が必要です。
もう少し詳しく説明すると、HbA1cの数値の判定の目安は次の表の通りです。
判定 | HbA1c |
---|---|
正常型 | 5.6%未満 |
要注意 | 5.6〜5.9% |
糖尿病が否定できない | 6.0〜6.4% |
糖尿病型 | 6.5%以上 |
参考:国立研究開発法人 国立循環器秒研究センター「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)ってなに?」の図を参考に作成
HbA1cだけでは診断しませんが、血糖値や糖尿病を疑う症状を総合的にみて診断するので、判定が要注意以上の人は必ず医療機関を受診してください。

糖尿病になりかけの状態ならまだ元の健康に戻れる可能性があります!
糖尿病は早期発見が大事なので、恥ずかしがらず・放ったらかしにしないようにお気をつけください!

HbA1cは、下げるための生活習慣の改善に取り組めば早い人で1〜2ヶ月で下がります。
下げるためには、
- 食事
- 運動
の2つがとても大切です。
食事の場合は、特に食後高血糖にならないように工夫することが大切です。
食後高血糖についてや、低GI値と呼ばれる食後に血糖値が上がりにくい食品については次の記事で紹介しているのでぜひ参考に毎日の食事を見直してみてください。
また、運動の場合は食後に散歩などの有酸素運動に加えて筋トレなどを行うことが効果的です。
運動の種類や目安の時間については、ぜひ次の記事も参考にしてみてください。

食事は野菜などのおかずからゆっくりよく噛んで食べる。
運動は1日合計10分以上をまずは目安に体を動かす。
この2つから始めるだけで、体はどんどん健康になっていくのでぜひ今日から始めてみてください。

本記事では、
- HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは
- HbA1cの正常値と糖尿病を疑う基準値
- HbA1cはどれくらいで下がる?下げるには
この3つをもとにHbA1cについてわかりやすく説明しました。
HbA1cとは、過去1〜2ヶ月間の平均の血糖値を反映する検査項目です。
HbA1cが5.6%以上の人は、糖尿病に要注意で医療機関の受診が勧められます。
HbA1cを下げるためには食事や運動の生活習慣を今日から見直すことが大切で、早い人では1〜2ヶ月で下がり始めます。
糖尿病は早期発見・早期治療が何よりも大切なので、気になる人や健康診断で引っかかった人はできるだけ早く医師に相談してください。

それでは今日も、良い筋トレライフを!
出典