こんにちは。
みちのくDr.です!
本日は、脂質異常症の原因や改善するための生活習慣について紹介します。
健康診断や血液検査でコレステロールの数値が高かったり異常値と言われた人は、
「脂質異常症や高脂血症の原因やリスクってなに?」
「予防や改善するためにはどうしたらいいの?」
と悩みますよね。
そこで、本記事では、
- 脂質異常症や高脂血症の原因やリスク
- 脂質異常症の症状とは?
- 脂質異常症を改善・予防するための7つの生活習慣
この3つをもとに原因や症状、予防・改善するために必要なことをわかりやすく紹介します。
仕事や家事、勉強などで忙しい人はついつい生活習慣が乱れてしまいがちです。
乱れた生活習慣が続くと、知らない間に脂質異常症などの病気になってしまうので、ぜひ本記事を通して脂質異常症を含めた生活習慣病の対策を行うきっかけにしてください。
脂質異常症は日本人の5人中1人が抱える病気です。
誰もがかかることのある病気なので、自分には関係ないと思わず今から今日から予防できると万事解決です!
脂質異常症がどんな病気なのかについては以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
目次
はじめに、脂質異常症や高脂血症の原因やリスクについて以降で詳しく説明します。
脂質異常症や高脂血症の8つの原因
脂質異常症や高脂血症の原因としては、主に次の8つが挙げられます。
- 肥満
- 喫煙
- 食べ過ぎ
- 運動不足
- ストレス
- アルコールの飲み過ぎ
- 高血圧や糖尿病などの生活習慣病
- 遺伝的な要因やそれ以外の隠れた病気
①〜⑥までは、「自分だ…」と思う人も多いのではないでしょうか。
食べ過ぎ飲み過ぎで20歳の頃より体重が10kg以上増えていたり、タバコを吸い続けている人は要注意です!
また、同じことが原因で高血圧や糖尿病にもなり、高血圧や糖尿病はさらに脂質異常症の原因にもなります。
その他にも、遺伝的要因で家族性にコレステロールが高かったり、隠れた病気でコレステロールが高い人もいます。
気になる人や心配な人は医師に相談することがおすすめです。
脂質異常症や高脂血症のリスク
脂質異常症や高脂血症になってしまうリスクは、日本人の死因のBest10に入る次の病気がかかりやすくなってしまうことです!
- 2位:心臓病
- 4位:脳卒中
- 8位:腎臓病
脂質異常症以外にも、高血圧と糖尿病を加えた3つの病気は死の三重奏と呼ばれ、動脈硬化を引き起こして次のような順番で誰もがかかりたくない怖〜い病気を引き起こします。
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
1つでも大変だけど、3つそろうとマズイ!
「肥満」も加えると、死の四重奏やメタボといい動脈硬化の原因に
心臓から血液を送る血管の動脈がカチコチに硬くなって万病の原因
- 心臓病
- 脳卒中
- 腎臓病
日本人の死因としてトップクラスの病気!
心筋梗塞や脳梗塞などの病気のリスクを抱えたい人は誰もいないはずなので、脂質異常症にならないように今から予防・改善していきましょう!
死の三重奏と怖〜い病気については、以下の記事で名キャラとともにわかりやすく説明しています。
より詳しく知りたい人はぜひ一度確認してみてください。
次に脂質異常症の症状についてです。
脂質異常症や高脂血症の症状は、特にありません。
症状がないからこそ、本当に恐ろしい病気です。
人は熱があったり、痛かったり、苦しかったら病院に行って治そうとしますが、特に症状がなければ放っておいてしまいがちです…
放置してしまうと知らず知らずのうちに動脈硬化が進んで、先ほど紹介したような心臓病や脳卒中の一歩手前なんてこともあるので、いつからでもいいので予防することが大切です!
症状がないから困らない…
そこが生活習慣病の怖いところです!
どうやって予防・改善すればいいかについては以降で7つ紹介します!
最後に、脂質異常症を予防・改善するための7つの生活習慣について紹介します。
実際に、心筋梗塞などの病気にかかる前の人で脂質異常症と診断された人は最初に以下の生活習慣をするように医者に言われます。
- 禁煙・受動喫煙の回避
- 食べ過ぎを抑えて標準体重(※1)に
- 塩分を控える
- アルコールを飲みすぎない
- 肉の脂身・乳製品・卵黄の摂取を少なくして、魚・大豆製品を増やす
- 野菜・果物・未精製穀類(※2)・海藻の摂取を増やす
- 30分以上の有酸素運動を週3回、できれば毎日行う
出典:国立研究開発法人国立循環器病研究センター「対象疾患・治療法・脂質異常症」 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年をもとに改変
※1 BMI22の体重(kg):身長(m)× 身長(m)× 22
※2 玄米・大麦・オーツ・ライ麦など精製されていない穀類
7つの生活習慣を一気に全部行うのは難しいので、一つ一つ自分のできるものから順番に行動してみてください!
体重に関しては次の記事で詳しく説明しているように、半年で現在の体重の3%を目標にダイエットすることがへるし医のおすすめです。
また、有酸素運動については、息があがってややつらいと思う運動がおすすめです。
心拍数としては、「138−(年齢/2)」くらいを目安に運動することがすすめられています(4)。
例えば、40歳の人なら「138−(40歳/2)=118」の心拍数です。
運動にしても食事にしても、自分が始められることからまずはチャレンジしてください。
生活習慣病については、病気の原因から予防について次の記事で詳しく紹介しています。
わかりやすく生活習慣病について知りたいと思う人はぜひ一度ご覧ください。
本記事では、
- 脂質異常症や高脂血症の原因やリスク
- 脂質異常症の症状とは?
- 脂質異常症を改善・予防するための7つの生活習慣
この3つをもとに原因や症状、予防・改善するために必要なことをわかりやすく紹介しました。
脂質異常症の原因は主に次の8つです。
- 肥満
- 喫煙
- 食べ過ぎ
- 運動不足
- ストレス
- アルコールの飲み過ぎ
- 高血圧や糖尿病などの生活習慣病
- 遺伝的な要因やそれ以外の隠れた病気
脂質異常症は特に症状がないため、知らず知らずのうちに動脈硬化がすすんでもとには心筋梗塞や脳卒中の手前の状態なんてことは誰にでもありえます。
年齢などに関係なく、今から今日から次の7つの生活習慣を心がけて予防・改善することが大切です!
- 禁煙・受動喫煙の回避
- 食べ過ぎを抑えて標準体重(※1)に
- 塩分を控える
- アルコールを飲みすぎない
- 肉の脂身・乳製品・卵黄の摂取を少なくして、魚・大豆製品を増やす
- 野菜・果物・未精製穀類(※2)・海藻の摂取を増やす
- 30分以上の有酸素運動を週3回、できれば毎日行う
出典:国立研究開発法人国立循環器病研究センター「対象疾患・治療法・脂質異常症」 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年をもとに改変
※1 BMI22の体重(kg):身長(m)× 身長(m)× 22
※2 玄米・大麦・オーツ・ライ麦など精製されていない穀類
自分のペースで大丈夫なので、諦めずにマイペースにできることから行動してみてください!
行動すれば必ず変わります!
それでは今日も、良い筋トレライフを!
出典
(1)日本内科学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版 診療ガイドラインat a glance 」
(2)厚生労働省政策統括官「人口動態統計ー人口統計資料集(2021)ー2019年の死因順位参照」