こんにちは。
みちのくDr.です!
本日は、脂質異常症(高脂血症)について紹介します。
健康診断の採血検査で、
「中性脂肪が高くて脂質異常症ですね」
「コレステロールの数値が高くて高脂血症ですよ」
と医者に言われる人は多いです!
でも、「脂質異常症や高脂血症ってどんな病気なの?」と疑問に感じますよね。
そこで、本記事では脂質異常症とはどんな病気なのか、
- 脂質異常症とは?
- 高脂血症と脂質異常症の違い
- 脂質異常症の健康診断などでの診断基準
この3つをもとに説明します。
脂質異常症は生活習慣病の中で、特に日本人の女性に2番目に多い生活習慣病です(1)!
食事や運動で予防することができるので、まずは本記事を通して脂質異常症とはどんな病気なのか確認してみてください。
健康診断をすると、およそ5人中1人は脂質異常症です。
実際に健康診断の問診をすると、それ以上にコレステロールや中性脂肪が高い人がいるように実感します。
脂質異常症の診断まではいかないにしても、なりかけの人はもっと多いのでぜひどんな病気か知って対策しましょう!
目次
脂質異常症とは、血液中の脂質の値が基準値から外れた状態の病気のことです。
脂質は主に、
- LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
- HDLコレステロール(善玉コレステロール)
- 中性脂肪(トリグリセライド)
この3種類があります。
脂質異常症の種類としては、
- 高LDLコレステロール血症
- 低HDLコレステロール血症
- 高中性脂肪血症
に分かれて、脂質の中でもHDLコレステロールだけは低いと脂質異常症と診断されます。
HDLコレステロールが低いと病気と診断されるのは、善玉コレステロールと呼ばれるように血液中から余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す作用があるためです。
反対にLDLコレステロールは、次の図のように血管の壁にプラークと呼ばれるこぶを作って動脈硬化を引き起こします。
脂質異常症が原因で動脈硬化が進むと心臓病や脳卒中などの大きな病気を引き起こしてしまうため、予防することが大切です。
ちなみに、次の図のように、厚生労働省の平成29年(2017)患者調査の概況では脂質異常症の人は220万5千人もいると調査されています。
また、男性では63万9千人、女性では156万5千人と女性のほうが2.5倍も多いです。
脂質異常症の患者は、
- 平成8年 96万4千人
- 平成26年 206万2千人
- 平成29年 220万5千人
とどんどんと増えているので、多くの人が予防することが大切です。
脂質異常症は生活習慣病の中でも「死の三重奏」と呼ばれる怖〜い病気の一つです。
動脈硬化はカラダをどんどんと老化させてしまう大きな原因の一つなので気をつけてください!
死の三重奏については、以下の記事をぜひご覧ください。
次に高脂血症と脂質異常症の違いについてです。
昔は中性脂肪やコレステロールが高いと病気と診断され、高脂血症と言われました。
しかし、先ほど紹介した善玉のHDLコレステロールが低いことも病気の一つに含まれ、2007年に「高脂血症」から「脂質異常症」という名前に変わりました(3)。
そのため、今は脂質異常症も高脂血症も同じ病気だと思ってください。
高いだけが病気じゃないんだよと思ってもらえればバッチリです!
脂質異常症の診断基準は次の通りです。
健康診断の採血検査では必ず測定されていて、
- LDLコレステロール
- HDLコレステロール
- non-HDLコレステロール
- 中性脂肪
のいずれか一つ以上が異常値な人は5人に1人以上です!
ですが、食事や運動をすることで脂質の値はほとんどの場合もとに戻ります。
今日から食事に含まれる脂質や運動について意識してみませんか?
脂質異常症や高脂血症にいい食べ物と食べてはいけないものは、病気の予防でも同じです!
また、生活習慣病の予防についてへるし医では10ヵ条としてまとめています。
ぜひそれぞれ以下の記事を合わせてチェックして、脂質異常症の予防をしてみてください
そこで、本記事では脂質異常症とはどんな病気なのか、
- 脂質異常症とは?
- 高脂血症と脂質異常症の違い
- 脂質異常症の健康診断などでの診断基準
この3つをもとに説明しました。
脂質異常症は、
- LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
- HDLコレステロール(善玉コレステロール)
- 中性脂肪(トリグリセライド)
の数値が異常な時に診断される病気で、以前は高脂血症と呼ばれていました。
脂質異常症の状態が続くと、動脈硬化がすすんで心筋梗塞や脳梗塞など誰もなりたくない病気を引き起こしてしまうので予防することが大切です!
予防はいつから始めても遅いことはないので、ぜひ今日から始めてみてください!
それでは今日も、良い筋トレライフを!
出典