こんにちは。
みちのくDr.です!
本日は、高血圧症の患者数など統計からわかる高血圧症の真実を紹介します。
高血圧症にならないように日頃の生活習慣に気をつけてくださいと誰もが一度は言われたことがありますよね。
でも、そもそも、
「高血圧症の人はどのくらいいるの?」
「高血症になったら何が問題なの?」
と疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。
そこで、本記事では、
- 日本人の高血圧症の人数は4300万人と3人に1人が高血圧
- 年代別では30代以降の男性に高血圧症が多い
- 死亡する原因として高血圧症は2番目に多い
- 原因は塩分!若いうちから減塩すると高血圧症のリスクは減る
この5つをもとに、統計からわかる高血圧症についてわかりやすく紹介します。
血圧を気にしている人はもちろん、高血圧などの病気に少しでも興味を持った人はぜひ本記事で高血圧症の真実を確認してみてください。
今日から備えれば誰でもこれ以上血圧が高くならないようにすることができます!自分ゴトと思って今日からできることを実践してみてください。
「高血圧は自分には関係ない」と思っていませんか?
自由気ままに自分の体に無責任だと、早いと20〜30代で誰でも高血圧になります…
実際に、どのくらいの人が高血圧を病気として抱えているのか、以降で一緒に確認していきましょう!
目次
はじめに、日本人の高血圧症の人数について紹介します。
高血圧症治療ガイドライン2019によると、高血圧の人の割合は4,300万人(約30%)と推定されています!
そして、実際には、
- 治療で血圧の管理ができている人 1,200万人(27%)
- 治療で血圧の管理が不十分な人 1,700万人(40%)
- 高血圧と認識していない人 1,400万人(33%)
と、高血圧にもかかわらず十分に治療できていない人やそもそも病院すら受診していない人は3,100万人と全体の73%もいます(2)。
本当に高血圧と思っていないかどうかはわかりませんが、たとえ血圧が高くなったとしても「高血圧症」を他人事として考えてしまう人が多いようです。
血圧が高くても症状がないために放置してしまいがちですが、症状がないからこそ「高血圧症」は怖〜い病気です。
では、次にどの年代に高血圧症が多いのか確認していきましょう!
高血圧症になっても、3人に1人は治療していないという真実にはびっくりしますよね。
1990年と比べれば、2019年の高血圧の人の割合も治療率もよくなていますが、それでもまだまだ治療していない人は多いです…(3)
もしも高血圧症でまだ受診されていない時には、仕事などの忙しさもわかりますが、ぜひ自分の体をご自愛してあげてください。
次に、年代別ではどの世代に高血圧の人が多いのか紹介します。
年代と性別ごとの高血圧の人の割合は次の表の通りです。
表から、
- 男性 30代から高血症の人が増える
- 女性 40代から高血症の人が増える
- 60代以降 2人に1人と50%以上の人が高血圧症
ということがわかります!
そして、70歳以上だと4人中3人と約75%もの人が高血圧症です。
特に何もせずに自由気ままに生活すると50%の確率で60代以降に高血圧症になるので、ぜひ自分のことと考えて高血圧の対策もしてみてください。
なかなかに衝撃な数値ですよね!
好きなように生きて生活するのは自由です。自分も自由に生きているので人のことを否定する資格などありません。
ただ、自由には責任が伴うので、自由を味わうとともに自分の体を管理するという責任も一緒に果たせるようにしてみてください。
次に、高血圧症のリスクについて紹介します。
どうして高血圧症が不健康で治療したほうがいい病気なのかというと、日本人の死亡するリスクとして2番目に多いからです!
以下の2007年の統計では、死亡の原因として高血圧は喫煙の次に多いです(4)。
高血圧症の恐ろしい点は症状がないために放置してしまいがちなことです。
だからこそ、先ほど紹介したように無治療の人の割合が33%と多いのではないでしょうか。
症状がないからといって放置すると、高血圧はどんどん自分達の体を病におかしていくので、少しでも早く予防・治療するようにしてみてください。
嘔吐下痢症のように、つらい吐き気や下痢があれば誰でも治そうとします…
症状がないからこそ、高血圧症は多くの人の命を奪う怖い病気です。
高血圧になると、どんな病気のリスクが増えるかなどについては次の記事で紹介しているのでぜひ合わせてご覧ください。
次に、高血圧症の原因と対策について紹介します。
高家圧症の原因は次の7つが主な要因です。
- 塩分(食塩)の過剰摂取
- 食べ過ぎによる肥満
- お酒の飲み過ぎ
- 運動不足
- ストレス
- タバコ(喫煙)
- 睡眠不足
この中でも、一番の原因は「塩分の過剰摂取」です!
ほとんどの人は塩分の取りすぎで、塩分を取りすぎる生活が続くために先ほど紹介したように60代以降で50%以上の人が高血圧になってしまいます。
著作権の影響で表を掲載できませんが、塩分をほとんど取らない生活をする人達では年をとっても血圧が全く高くならないことが次のNHKの記事で紹介されています。
この報告から、年を取ることが高血圧のリスクなのではなく、塩分を過剰摂取する日々を継続しながら年を取ることが高血圧のリスクかもしれないことがわかります。
今日から少しでも塩分の摂取量を控えれば、高血圧になるリスクは格段に下げられる可能性があるので、ぜひ今日から減塩にチャレンジしてみてください!
減塩する方法や塩分の一日の摂取量の目安については、次の記事で紹介しています。
一つでも行動できれば、高血圧のリスクは誰でも下げることができます!
高血圧にならないように、そしてこれ以上高血圧が進行しないように体を気遣ってあげてください。
本記事では、
- 日本人の高血圧症の人数は4300万人と3人に1人が高血圧
- 年代別では30代以降の男性に高血圧症が多い
- 死亡する原因として高血圧症は2番目に多い
- 原因は塩分!若いうちから減塩すると高血圧のリスクは減る
この5つをもとに、統計からわかる高血圧症についてわかりやすく紹介しました。
日本人の3人に1人が高血圧で、血圧が高い人は4,300万人もいると推定されています。
年代別に確認すると、男性は30代から、女性は40代から血圧が高くなる人が増えて、60歳以上では2人に1人が高血圧症になることが統計からわかっています。
高血圧症は死亡するリスク要因として、喫煙に次いで2番目に多いので無症状だからといって放置せずできるだけ早く予防・治療するようにしてみてください!
今日から少しでも減塩にチャレンジして、高い血圧とは無縁の体に調整していきましょう!
それでは今日も、良い筋トレライフを!
出典
(2)ノバルティスファーマ株式会社「血圧パートナー どのくらいの人がかかるの?」