こんにちは。
みちのくDr.です!
本日は、認知症とアルコールの関係についてを紹介します。
認知症を気にしてる人の中には、
「アルコールを飲みすぎると認知症になりやすいの?」
「アルコールを飲みすぎると脳が萎縮するのは嘘?それとも本当?」
と心配に感じる人もいますよね。
そこで、本記事では、
- お酒の飲み過ぎは脳を萎縮させアルコール認知症に!
- アルコール認知症の記憶力低下などの症状
- 断酒すれば脳の萎縮が回復するのは嘘?本当?
この3つをもとに、アルコールの飲み過ぎと認知症の関係についてわかりやすく紹介します。
ズバリ、アルコールを飲みすぎると認知症のリスクが高くなります!
お酒を楽しみつつ認知症は予防したいという人は、お酒の量や付き合い方についても解説するので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
認知症は主に次の4つの種類があり、全体の90%を占めます。
- アルツハイマー型認知症
- 脳血管性認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭型認知症
アルコールはこの中でも前頭側頭型認知症のリスクですが、若い人でも起こる若年性認知症の原因でもあります!
では、なぜアルコールは認知症のリスクを高めるのか、以降で紹介します!
目次
先ほど記載した通り、アルコールを飲みすぎると脳を萎縮させて記憶力低下や認知症のリスクが高くなることがわかっています(1, 2)!
お酒の飲み過ぎが記憶力低下や認知症のリスクを高める原因としては、
- アルコールそのもの
- アセトアルデヒド(アルコールが分解される時に出る代謝物)
- ビタミンB1の消耗
などの影響で脳がダメージを受けて、脳が老化して萎縮してしまうためです。
実際に、施設に入所している高齢者の認知症のうち29%はお酒の飲み過ぎが原因だったという調査報告もあります(1)。
また、過去5年間に大量飲酒の経験がある高齢の男性の場合、大量飲酒しない人よりも認知症のリスクが4.7倍も高いことが報告されています(1)。
そして、女性の場合はアルコールの飲み過ぎがアルツハイマー型認知症のリスクであることもわかっています (2)。
アルコールを飲みすぎると男性も女性も認知症のリスクが確実に上がるので、認知症になりたくない人はアルコールを飲み過ぎないようにすることがおすすめです。
若いうちは関係ないと思う人もいるかもしれませんが、若い人もアルコールを飲み過ぎると認知症のリスクが増えます。
実際、若年性認知症の10%はアルコールの飲み過ぎで脳が萎縮しているためと推定されています(3)。
20〜50歳代の若い人も、アルコールの飲み過ぎにはご注意ください。
次に、アルコールが原因で起こる認知症の症状について紹介します。
アルコール性認知症になると、主に次のような症状が出ます。
- 注意力や記憶力の低下
- 怒りっぽい
- 意識がはっきりしない(意識障害)
- 自分の名前が言えない
- 自分がいる場所がわからない
- 今日の日付がわからない
- 目の動きがおかしい(眼球運動障害)
- ふらつく
- 小刻みに歩く(歩幅が狭い)
- 手や指先の震え
- 尿をもらす
大量飲酒を続けていて、もしも思い当たる症状がある人は病院を早めに受診してみてください。
上記のような症状が急に出てきた場合には、アルコール性認知症ではなくビタミンB1などが大量に消費されて、
- ウェルニッケ脳症
- コルサコフ症候群
などの病気の可能性があります。
この2つの病気は病院をすぐに受診すれば、点滴などの治療で元に状態に回復できる可能性があります。
いずれにしても、アルコールの飲み過ぎによる認知症を疑うような症状があれば、すぐに医師に相談してみてください。
紹介したような症状がある人は、アルコール依存症の可能性も高いです!
症状が出ていない人も、飲み過ぎ続けるといずれは認知症の症状が出るかもしれないのでお気をつけください。
最後に、飲み過ぎな人はどのようにアルコールとお付き合いすればいいか紹介します。
アルコールを飲み過ぎている人で特に症状がない人は、適量までお酒の量を減らすか断酒することがおすすめです。
お酒の適量は、男性と女性で目安が違い、次の絵の量が目安です。
お酒の適量や飲み過ぎの量については、お酒の種類ごとに次の記事で一覧表としても解説しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
実際、お酒の量が適量だと認知症のリスクは1/3〜1/5まで低下します(1)。
また、断酒すれば脳の萎縮が回復するのは嘘ではなく本当です!
アルコールによる脳のダメージは、断酒すれば、そして断酒の期間が長ければ長いほど回復しやすいことがわかっています(8)!
そのため、お酒を飲み過ぎている人は認知症のリスクを減らすために適量のアルコール量にすることがおすすめです。
そして、脳のダメージを回復させたい人は断酒することがおすすめです!
今回はアルコールと認知症のリスクについて解説しましたが、お酒の飲み過ぎはたくさんの病気を引き起こします。
肝臓の病気や他の病気などが気になる人は、次の記事を参考にしつつ適量のアルコールを楽しむか禁酒することがおすすめです。
お酒に飲み込まれて健康に害が出ないように、上手にお酒とお付き合いしてみてください。
本記事では、
- お酒の飲み過ぎは脳を萎縮させアルコール認知症に!
- アルコール認知症の記憶力低下などの症状
- 断酒すれば脳の萎縮が回復するのは嘘?本当?
この3つをもとに、アルコールの飲み過ぎと認知症の関係について紹介しました。
お酒の飲み過ぎると、確実に脳は萎縮して記憶力の低下やアルコール性認知症を引き起こします!
アルコール認知症になると次のような症状が出るので、もしも思い当たる症状などあれば医師に相談してみてください。
- 注意力や記憶力の低下
- 怒りっぽい
- 意識がはっきりしない(意識障害)
- 自分の名前が言えない
- 自分がいる場所がわからない
- 今日の日付がわからない
- 目の動きがおかしい(眼球運動障害)
- ふらつく
- 小刻みに歩く(歩幅が狭い)
- 手や指先の震え
- 尿をもらす
お酒を飲み過ぎている人は、お酒の量を適量にすれば認知症のリスクを減少します。
そして、断酒すれば脳のダメージを一部回復させることができます!
今日からでも遅くないので、お酒を飲み過ぎている人は適量の飲酒か断酒にチャレンジしてみてください。
それでは今日も、良い筋トレライフを!
出典