≫「へるし医」は、健康になりたい人を全力で応援する医師のブログです

過度な飲酒とは?アルコールはどのくらい飲むとお酒の飲み過ぎ?

過度な飲酒とは?アルコールはどのくらい飲むとお酒の飲み過ぎ?

みちのくDr.
みちのくDr.

こんにちは。

みちのくDr.です!

本日は、過度な飲酒とはどのくらいかお酒の飲み過ぎの目安を紹介します。

お酒が好きでよく飲む人は、ふとした時に、

もしかして自分はお酒の飲み過ぎ?

毎日晩酌するのは飲み過ぎ?

と疑問に思うことがありますよね。

そこで、本記事では、

  • 過度な飲酒とはお酒の適量の2倍の飲酒量
  • 飲みすぎた時のアルコールの血中濃度と酔いの状態

この2つをもとに、お酒の飲みすぎの量や影響についてわかりやすく紹介します。

どのくらいお酒を飲むと飲み過ぎになってしまうのか意外に知らない人は多いです。

過度な飲酒とはどのくらいの量なのか知っておくと、飲み過ぎを防ぐことができるので、ぜひ本記事を通して確認してみてください!

みちのくDr.
みちのくDr.

毎日晩酌でどのくらい飲んでいますか?

 

そして、飲んだらどのくらい酔っぱらいますか?

 

本記事では、過度な飲酒量と飲み過ぎた時の酔いの状態について紹介するので、自分は大丈夫か確認してみてください!

過度な飲酒とはお酒の適量の2倍の飲酒量

過度な飲酒とはお酒の適量の2倍の飲酒量

はじめに、過度な飲酒とはどのくらいの量なのか紹介します。

見出しにも書いている通り、飲み過ぎの量はお酒の適量の2倍の飲酒量です(1, 2)!

お酒の適量は、純アルコール量として次の量が目安です。

1日のアルコールの許容量
  • 男性:純アルコール20g以下
  • 女性:純アルコール10g以下

参考:e-ヘルスネット「飲酒のガイドライン」

上記のアルコールの量を、アルコール1単位と表現します。

そのため、過度な飲酒としてはアルコール2単位の次の量が目安です。

飲み過ぎのお酒の量
  • 男性:純アルコール40g以下
  • 女性:純アルコール20g以下

参考:東京都福祉保健局 健康ステーション「飲酒」

とはいえ、純アルコール量だと実際のお酒の種類だと、どのくらいの量なのかわかりずらいですよね。

そこで、以降ではお酒の種類ごとに飲み過ぎの量は具体的にどのくらいなのか一覧表を掲載します。

男性は純アルコール40g以上で飲み過ぎ

男性の場合、お酒の飲み過ぎの量は純アルコール40g以上です。

お酒の種類ごとの飲み過ぎの量を一覧表として以下に掲載します。

お酒の種類アルコール度数容器の量許容量カロリー
ビール5%500ml 1缶1,000ml404kcal
発泡酒5%500ml 1缶1,000ml454kcal
日本酒15%1合360ml392kcal
ウイスキー43%ダブル1杯120ml270kcal
ハイボール9%グラス1杯520ml270kcal
焼酎25%0.6合200ml282kcal
ワイン14%1/4本(2杯)360ml280kcal
チューハイ5%500ml 1缶1,000ml506kcal
梅酒13%グラス 2杯400ml654kcal
ブランデー40%ダブル 1杯120ml270kcal
男性の過度な飲酒量|純アルコール40g以上

女性は純アルコール20g以上で飲み過ぎ

女性の場合、お酒の飲み過ぎの量は男性の半分に相当する純アルコール20g以上です。

男性の時と同様に、お酒の種類ごとの飲み過ぎの量を一覧表として以下に掲載します。

お酒の種類アルコール度数容器の量許容量カロリー
ビール5%500ml 1缶500ml202kcal
発泡酒5%500ml 1缶500ml227kcal
日本酒15%1合180ml196kcal
ウイスキー43%ダブル1杯60ml135kcal
ハイボール9%グラス1杯260ml135kcal
焼酎25%0.6合100ml142kcal
ワイン14%1/4本(2杯)180ml140kcal
チューハイ5%500ml 1缶500ml253kcal
梅酒13%グラス 2杯200ml327kcal
ブランデー40%ダブル 1杯60ml135kcal
女性の過度な飲酒量|純アルコール20g以上

「えっ?こんなに少ない量で飲み過ぎなの?」と驚いた人もいるのではないでしょうか?

ただし、上記の量はあくまで目安です。

お酒に弱く、酔っぱらいやすい人はより少ない量で過度な飲酒になる場合があります。

そこで、次に飲み過ぎた時の酔いの状態の目安を紹介します。

みちのくDr.
みちのくDr.

お酒の適量は、一覧表で掲載した量のちょうど半分の量です!

 

健康に悪影響の少ない量は意外に少ないですよね。

 

お酒の適量に関しては次の記事で絵として紹介しているので、目で見て確認したい人は次の記事も合わせてご覧ください。

飲みすぎた時のアルコールの血中濃度と酔いの状態

飲みすぎた時の飲酒による影響と酔いの状態

次に、飲み過ぎた時の酔いの状態の目安を紹介します!

飲み過ぎた時の酔いの状態としては、次の表の「ほろ酔い期」のような症状が出ていることが目安です。

 血中アルコール濃度(%)飲酒量(※)酔いの状態
爽快期0.02~0.04アルコール1単位
ビール 〜500ml
日本酒 〜1合
さわやかな気分になる
皮膚が赤くなる
陽気になる
判断力が少しにぶる
ほろ酔い期0.05~0.10アルコール2単位
ビール 500〜1,000ml
日本酒1〜2合
ほろ酔い気分になる
手の動きが活発になる
抑制がとれる(理性が失われる)
体温が上がる
脈が速くなる
酩酊初期0.11~0.15アルコール3単位
ビール 1,000〜1,500ml
日本酒2〜3合
気が大きくなる
大声になる
怒りっぽくなる
ふらつく
酩酊期0.16~0.30アルコール4〜6単位
ビール 1,500〜3,000ml
日本酒3〜6合
千鳥足になる
何度も同じことを話す
呼吸が速くなる
吐き気・おう吐がおこる
泥酔期0.31~0.40アルコール7〜10単位
ビール 3,000〜5,000ml
日本酒6〜10合
まともに立てない
意識がはっきりしない
意味不明なことを話す
昏睡期0.41~0.50アルコール10単位以上
ビール 5,000ml〜
日本酒10合
ゆり動かしても起きない
失禁する
呼吸はゆっくりと深い
死亡
アルコール血中濃度と酔いの状態
参考:公益社団法人 アルコール健康医学協会「お酒と健康 飲酒の基礎知識」
※アルコール1単位は男性における純アルコール20gで表示。女性の場合は表記の半分量。

ほろ酔いと聞くとあまり酔っ払っていない印象が強い人が多いでしょうが、繰り返し言うと、ほろ酔いの時点ですでに過度な飲酒の状態です!

そして、気持ち悪くなっていたり、吐き気がする時にはすでにお酒の4〜6倍以上飲んでいます。

飲み過ぎの目安が自分の感覚とずれていた人は、アルコールの飲み過ぎで健康被害で出る可能性があるため、ぜひお酒の適量を再確認してみてください。

みちのくDr.
みちのくDr.

気持ち悪くなって飲みすぎたと感じたと思っている時点で、過度な飲酒量の2倍以上お酒を飲んでいます!

 

お酒は適量で、さわやかな気分になる量まででおさえて楽しむことがおすすめです!

 

飲みすぎると、生活習慣病以外にうつ病や不眠症などリスクも高くなるので気をつけてみてください。

まとめ

本記事では、

  • 過度な飲酒とはお酒の適量の2倍の飲酒量
  • 飲みすぎた時の飲酒による影響と酔いの状態

この2つをもとに、お酒の飲みすぎの量や影響について紹介しました。

過度な飲酒量とは、純アルコール量で男女別に次の量が目安です。

飲み過ぎなお酒の量
  • 男性:純アルコール40g以下
  • 女性:純アルコール20g以下

参考:東京都福祉保健局 健康ステーション「飲酒」

男女別にそれぞれのお酒の種類ごとの飲み過ぎの量を一覧表で掲載すると次の通りです。

お酒の種類アルコール度数容器の量飲酒量
ビール5度500ml 2缶1,000ml
日本酒15度2合360ml
ウイスキー43度ダブル2杯120ml
焼酎25度1.2合200ml
ワイン14度1/2本(4杯)360ml
チューハイ5度500ml 2缶1,000ml
男性の過度な飲酒量|純アルコール40g以上
お酒の種類アルコール度数容器の量飲酒量
ビール5度500ml 1缶500ml
日本酒15度1合180ml
ウイスキー43度ダブル1杯60ml
焼酎25度0.6合100ml
ワイン14度1/4本(2杯)180ml
チューハイ5度500ml 1缶500ml
女性の過度な飲酒量|純アルコール20g以上

上記の量は一般的な飲み過ぎの量の目安で、人によってアルコールの代謝は違います。

酔いの状態としては、次のような症状が出ている「ほろ酔い期」ですでに飲み過ぎです。

飲み過ぎの酔いの状態の目安の「ほろ酔い期」
  • ほろ酔い気分になる
  • 手の動きが活発になる
  • 抑制がとれる(理性が失われる)
  • 体温が上がる
  • 脈が速くなる

お酒を飲みすぎると、肥満や高血圧などの生活習慣病だけでなく、うつ病や不眠症などの病気のリスクも高くなります。

飲み過ぎに気をつけて、適度なお酒の量を楽しむようにしてみてください!

みちのくDr.
みちのくDr.

それでは今日も、良い筋トレライフを!

 

 

出典

(1)NIH「Drinking Levels Defined」

(2)東京都福祉保健局 健康ステーション「飲酒」

(3)公益社団法人 アルコール健康医学協会「お酒と健康 飲酒の基礎知識」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA