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筋トレの時間の目安|筋トレは1日に何分何時間するのがおすすめ?

筋トレの時間の目安|筋トレは1日に何分何時間するのがおすすめ?

みちのくDr.
みちのくDr.

こんにちは。

みちのくDr.です!

本日は、筋トレの時間の目安を紹介します。

無酸素運動として筋トレをしている人の中には、

健康を維持するためには毎日どれくらい筋トレするのがおすすめ?

最適な筋トレの時間の目安は?

どれくらい筋トレするとやり過ぎ?

と、疑問に感じる人が多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では、1日の筋トレの時間の目安についてわかりやすく紹介します。

運動はどんな薬よりもすごい万能薬のような効果がありますが、万能薬である運動もやり過ぎると「毒」になることもあります。

では、1日に何分何時間くらい筋トレすると健康にいいのか、以降で確認してみてください。

みちのくDr.
みちのくDr.

どんなに体にいい物も、食べ過ぎややり過ぎは逆効果になってしまうことがほとんどです!

 

どんな事もあくまで目安は、過不足なく調和が取れている「中庸(ちゅうよう)」がおすすめです。

 

では、筋トレの中庸とはどのくらいなのか、以降でチェックしていきましょう!

筋トレの時間の目安は1日4分から60分

筋トレの時間の目安は1日5分から20分

ズバリ、健康の効果を最大限引き出すための筋トレの時間の目安は1日に4〜60分です。

より正確には、1週間の筋トレの時間としては合計で30〜60分にすると、筋トレの効果が最も高いです(1, 2)。

上記の時間の目安は、2022年3月1日に、

  • 東北大学大学院医学系研究科
  • 早稲田大学スポーツ科学学術院
  • 九州大学

が合同で研究した結果として報告されている筋トレの時間の目安です。

1週間の筋トレの合計時間が目安のため、1週間の筋トレの頻度によって1日の筋トレの時間の目安はそれぞれ次の通りです。

筋トレの頻度1日の筋トレの
時間の目安
1日の筋トレの
上限時間の目安
毎日4-8分17分
週6日5-10分20分
週5日6-12分24分
週4日7-15分30分
週3日10-20分40分
週2日15-30分60分
週1日30-60分120分
健康に良いとされる1日の筋トレ時間の目安
参考:東北大学大学院医学系研究科・早稲田大学スポーツ科学学術院・九州大学「ムキムキを目指すだけが筋トレではない。」を参考にへるし医で作成

「えっ?短い!」と感じる人が多いのではないでしょうか。

1日に必要な無酸素運動の時間の目安は意外にも短いです!

上記の表の時間を目安にすることで、次の図のように、

  • 総死亡
  • 心血管疾患
  • がん
  • 糖尿病

リスクが10〜17%低くなると報告されています(1, 2)。

筋力トレーニングの時間の長さと病気などのリスクの関係 (リスクとして、総死亡・心血管疾患発症・総がん発症・糖尿病発症の相対リスクを掲載) 参考:東北大学大学院医学系研究科・早稲田大学スポーツ科学学術院・九州大学「ムキムキを目指すだけが筋トレではない。」一部変更
筋力トレーニングの時間の長さと病気などのリスクの関係
(リスクとして、総死亡・心血管疾患発症・総がん発症・糖尿病発症の相対リスクを掲載)
参考:東北大学大学院医学系研究科・早稲田大学スポーツ科学学術院・九州大学「ムキムキを目指すだけが筋トレではない。」一部変更

自重の筋トレやウェイトトレーニングなど、人によって筋トレの頻度は違うため、上記の時間を目安に健康の効果を最大化してみてください。

みちのくDr.
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紹介した時間の目安は、筋トレなどの無酸素運動で病気と無縁の健康寿命を長くするために最適とされる時間です!

 

筋肉ムキムキの体を手に入れるための筋トレの時間の目安ではないのでお気をつけください。

 

ムキムキな体を手に入れるためにはさらに筋トレする必要があるかもしれませんが、健康を最大限維持するためには紹介した時間が目安です!

筋トレは1週間に合計で2時間以上はしないことがおすすめ

筋トレは1週間に合計で2時間以上はしないことがおすすめ

筋トレの時間の上限としては1週間に合計120分にすることがおすすめです。

筋トレを130〜140分以上すると、糖尿病のリスクはさらに下がるものの、

  • 総死亡
  • 心血管疾患
  • がん

などを予防する健康の効果はなくなってしまうどころか、リスクが高くなるとされています(1, 2)。

そのため、1週間に合計2時間を筋トレの上限の目安にすると、最も健康的な可能性が高いです。

みちのくDr.
みちのくDr.

「1週間に合計2時間以上筋トレすると病気のリスクが上がるから筋トレはしないほうがいい」という訳ではありません!

 

間違いなく、次の記事で紹介するように筋トレしたほうが健康のメリットは大きいです!

 

筋トレしつつも、やり過ぎにご注意ください!

有酸素運動と無酸素運動を合計で1週間に150分することが目標

有酸素運動と無酸素運動を合計で1週間に150分することが目標

筋トレなどの無酸素運動の目安の時間は表で紹介した通りですが、有酸素運動を含めた運動の時間の目安はもう少し長いです!

筋トレやウォーキングなど全て合わせた運動の時間の目安として、世界保健機関のWHOでは1週間あたり75〜150分をおすすめしています(3)。

毎日運動するとしたら、平均して1日に11〜22分間運動することが目安です。

そのため、筋トレの頻度ごとに、有酸素運動と無酸素運動の1日の時間の目安は次の通りです。

運動の頻度無酸素運動の
時間の目安
有酸素運動の
時間の目安
毎日4-8分7-17分
週6日5-10分8-20分
週5日6-12分9-24分
週4日7-15分12-30分
週3日10-20分15-40分
週2日15-30分23-60分
週1日30-60分45-120分
健康に良いとされる1日の無酸素運動・有酸素運動の時間の目安
参考:東北大学大学院医学系研究科・早稲田大学スポーツ科学学術院・九州大学「ムキムキを目指すだけが筋トレではない。」WHO「Physical activity」を参考にへるし医で作成

無酸素運動と有酸素運度をそれぞれ1週間に何日ずつ行うかによって、運動の時間の目安は上記のように違います。

自分の運動の頻度に合わせて、適度に筋トレやジョギングできるように調整してみてください。

みちのくDr.
みちのくDr.

語弊を恐れずにもう一度言うと、間違いなく運動は万能薬です!

 

ただ、薬は少なすぎると効果がなく、多すぎると副作用が出ます。健康への効果を考えると、運動する時間も短すぎても長過ぎてもイマイチです。

 

なので、運動習慣がない人はまずは運動不足解消を、運動習慣のある人は運動のやり過ぎにも気をつけてみてください。

まとめ

まとめ

本記事では、1日の筋トレの時間の目安について紹介しました。

健康の健康を最大限引き出すための筋トレの時間の目安は1日に4〜60分です。

より正確には、1週間の筋トレの時間としては合計で30〜60分にすると、筋トレの効果が最も高いです(1, 2)。

自重の筋トレやウェイトトレーニングなどで筋トレの頻度は違うため、筋トレの時間については次の表を目安にしてみてください。

筋トレの頻度1日の筋トレの
時間の目安
1日の筋トレの
上限時間の目安
毎日4-8分17分
週6日5-10分20分
週5日6-12分24分
週4日7-15分30分
週3日10-20分40分
週2日15-30分60分
週1日30-60分120分
1日の筋トレの時間の目安
参考:東北大学大学院医学系研究科・早稲田大学スポーツ科学学術院・九州大学「ムキムキを目指すだけが筋トレではない。」を参考にへるし医で作成

体をムキムキにするのではなく、健康を維持するために筋トレなどの無酸素運動をする人は筋トレのやり過ぎにも注意してみてください。

また、運動は無酸素運動と有酸素運動の両方を組み合わせて行うことがおすすめで、それぞれの運動の時間の目安は次の通りです。

運動の頻度無酸素運動の
時間の目安
有酸素運動の
時間の目安
毎日4-8分7-17分
週6日5-10分8-20分
週5日6-12分9-24分
週4日7-15分12-30分
週3日10-20分15-40分
週2日15-30分23-60分
週1日30-60分45-120分
健康に良いとされる1日の無酸素運動・有酸素運動の時間の目安
参考:東北大学大学院医学系研究科・早稲田大学スポーツ科学学術院・九州大学「ムキムキを目指すだけが筋トレではない。」WHO「Physical activity」を参考にへるし医で作成

筋トレなどの無酸素運動とジョギングなどの有酸素運動を適度に行なって、健康な体を維持できるように運動の時間を最適化してみてください!

みちのくDr.
みちのくDr.

それでは今日も、良い筋トレライフを!

 

 

出典

(1)東北大学大学院医学系研究科・早稲田大学スポーツ科学学術院・九州大学「ムキムキを目指すだけが筋トレではない。」

(2)Momma H, Kawakami R, Honda T, Sawada SS. Muscle-strengthening activities are associated with lower risk and mortality in major non-communicable diseases: a systematic review and meta-analysis of cohort studies. Br J Sports Med. 2022 Jul;56(13):755-763.

(3)WHO「Physical activity」

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