こんにちは。
みちのくDr.です!
本日は、妊婦さんや出産後の女性のカフェインの摂取量の目安を紹介します。
妊娠初期の女性やコーヒー好きな女性などは、
「妊娠中にカフェインをどれらくい摂取しても大丈夫?」
「出産後の授乳中もカフェインを摂取しちゃダメなの?」
と疑問に思うことが多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では、妊娠中や授乳中のカフェインの悪影響と1日の摂取量の目安について紹介します。
授乳中にカフェインを過剰摂取してしまった時の対処法も説明するので、ぜひ参考にしてみてください!
妊娠中や授乳中、全くカフェインを摂取してはいけないわけではありません。
カフェインを過剰摂取しなければ、胎児や赤ちゃんに必ずしも悪影響は出ません。
では、妊婦さんと出産後に母乳を与えている女性では、一日にどのくらいのカフェイン摂取量なら問題ないか以降で確認していきましょう!
目次
妊婦さんが妊娠中にカフェインを過剰摂取すると胎児の成長が遅くなる可能性があります(1, 2)。
胎児の肝臓は未発達でカフェインを十分に代謝できないため、お母さんにとって普通の量でも赤ちゃんには過剰な量になりがちです。
赤ちゃんがカフェインを肝臓で十分に代謝できないと、
- 出生時の低体重
- 早産
- 死産
のリスクが高くなると言われています(3)。
赤ちゃんの低成長のリスクを低くするには、1日のカフェインの摂取量は300mg以下とされているので、この量を目安にしてみてください。
カフェイン300mgの目安としては、
- ドリップコーヒー3杯
(1杯150ml カフェイン90mg) - インスタントコーヒー3杯
(1杯100ml カフェイン100mg) - エナジードリンク 1本
(1本 カフェイン32-300mg)
上記の量です。
コーヒーやエナジードリンク以外に、チョコーレートや緑茶などにもカフェインが含まれているので、合わせて一日の摂取量を調整してみてください。
授乳中もカフェインは母乳を介して赤ちゃんに影響を与えます。
生まれてきた赤ちゃんも肝臓の機能が十分発達しておらず、肝臓が小さいので、授乳中にカフェインを過度に摂取すると赤ちゃんの体に悪影響があります(4, 5)。
具体的には、授乳中のカフェインの摂取量が多すぎると、赤ちゃんの高血圧や心臓や血管の病気のリスクが高くなると言われています(4, 5)。
赤ちゃんの病気のリスクをできるだけ低くするには、カフェインの一日の摂取量を200mg以下にすることがすすめられています(4, 5)。
妊娠中よりも出産後の授乳中のほうがカフェインの摂取量の上限が低いです。
妊娠中も授乳中もできるだけ赤ちゃんにカフェインの影響がでないようにするには、コーヒーは200ml以下にすることがおすすめです!
さらに、コーヒーを飲んだ時などは次に紹介するカフェインの代謝にかかる時間も参考にしてみてください。
「授乳中にうっかりカフェインを過剰摂取しちゃった!何時間後まで授乳は待つべき?」とあわててしまう女性もいますよね。
カフェインを摂り過ぎてしまった時は、十分な時間を空けてから授乳するようにしてみてください。
一般的に、カフェインの血液中の濃度が最大になるのは30分〜2時間で、半分以下に薄くなるまでに2〜8時間かかります(6)。
子どもや妊婦さんの場合、カフェインの代謝にはさらに時間がかかるためより安全に、カフェイン摂取後6〜8時間くらいは授乳を控えることがおすすめです。
それまでは、
- 粉ミルクや液体ミルク
- 人肌の温度の白湯
- カフェインの入っていない麦茶
など、カフェインフリーの飲み物を赤ちゃんに与えるようにしてあげてください。
生まれたての赤ちゃんでも、コップのみはできます。
シリコン製のたためるコップなどを使うと、赤ちゃんは上手にコップでお水を飲めるので必要時は使ってみてください。
以下のようなシリコン製のコップは100均でも売って便利ですよ。
本記事では、妊娠中や授乳中のカフェインの悪影響と1日の摂取量の目安について紹介しました。
妊娠中も授乳中もカフェインを過剰摂取すると赤ちゃんに悪影響が出てしまいます。
赤ちゃんに影響が出ないカフェインの目安としては、
- 妊娠中 300mg以下
- 授乳中 200mg以下
上記の量を上限としてみてください。
もし、授乳中にカフェインを過度に摂取してしまったら、できれば6〜8時間空けて授乳してあげてください!
それでは今日も、良い筋トレライフを!
出典
(3)世界保健機関(WHO)「Restricting caffeine intake during pregnancy(2016)」