こんにちは。
みちのくDr.です!
本日は、休肝日のメリットとデメリットを紹介します。
毎日ビールなどのお酒を晩酌している人の中には、
「毎日飲酒するより週一日でも休肝日があるほうが健康的?」
「休肝日ってメリットあるの?」
と悩む人もいますよね。
そこで、本記事では、
- 毎日ビールなどのお酒を晩酌した時の健康被害
- 週一日でも休肝日があると健康的?休肝日のメリット・デメリット
この2つをもとに、毎日飲酒した時の健康被害と休肝日のメリット・デメリットをわかりやすく紹介します。
実は、休肝日にはメリットとデメリットがあって、安易に休肝日を作ればいいというものではありません!
毎日お酒を飲むことを控えたり、週末飲むだけなど休肝日を作ろうとしている人は、ぜひ本記事を通してどのように休肝日を作ればいいか確認してみてください。
男性も女性も、毎日お酒を飲むのはやめようと思って休肝日を作ろうと計画する人は多いですよね。
でも、休肝日を週一日以上作ったからといって、必ず健康的になるわけではありません…
休肝日にはメリットとデメリットや注意点があるので、以降で一緒に確認していきましょう!
目次
はじめに、毎日飲酒した時の健康被害について紹介します。
たとえお酒の量が適量だったとしても、毎日ビールなどのお酒を晩酌すると、大きく分けて次のような3つの健康被害がリスクが高くなることがわかっています。
- アルコール依存症
- アルコール性肝障害や認知症などの病気
- 生活習慣病やがん
毎日お酒を飲むと体がアルコールに対して耐性が生じ、徐々に飲酒量が増加してアルコール依存症になりやすいです(2)。
また、お酒を飲みすぎると脂肪肝などのアルコール性肝障害や若年性認知症のリスクが高くなることもわかっています(1)。
毎日の飲酒量が適量の場合、心筋梗塞や2型糖尿病のリスクを下げますが、高血圧やがんなどのリスクは上がるため、毎日飲酒することはおすすめできません(3)。
飲酒が原因でどのような病気が起こりやすいかについては、次の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ以下の記事も合わせてチェックしてみてください。
お酒の健康被害は肝臓だけではありません!
肝臓以外に脳にも悪影響して、若いうちから認知症が発生するリスクが上がるため、お酒とは上手にお付き合いすることがおすすめです。
アルコール性肝障害やアルコール性認知症については、それぞれ以下の記事で紹介しているので、気になる人は合わせてご覧ください。
次に、休肝日の科学的根拠(エビデンス)やメリット・デメリットについて紹介します。
実は、休肝日という言葉は肝臓を休めるために週一日以上お酒を飲まない日をすすめるために作られた日本だけの造語です(2)。
そして、実際に休肝日に効果があるのかどうかを示すデータは少なく、日本でも効果を検証した研究は限られています。
そのため、休肝日を作ると本当に健康的かどうかははっきりとわかっていません。
ただし、効果がはっきりしていなくてもて休肝日にはメリットがあります!
そこで、以降では、休肝日のメリット3つとともに、メリットの反対であるデメリットについても2つ紹介します。
休肝日の3つのメリット
はじめに、休肝日のメリットを紹介します。
休肝日のメリットとしては、次の3つがあります。
- 1週間の飲酒量を少量にして総死亡率減少
- 肝臓を休ませることができる
- アルコール依存症がどうか確認できる
それぞれのメリットについて、簡単に説明します。
休肝日のメリットの一つ目は、1週間の飲酒量を減らして総死亡率が下がることです。
毎日ビールを2杯など、以下の表に掲載するアルコール2単位以上に相当するお酒を連日飲む人の場合、週一日でも休肝日があると交通事故や病気で死亡するリスクが下がることがわかっています(4)。
お酒の種類 | アルコール度数 | 容器の量 | 許容量 | カロリー |
---|---|---|---|---|
ビール | 5% | 500ml 1缶 | 1,000ml | 404kcal |
発泡酒 | 5% | 500ml 1缶 | 1,000ml | 454kcal |
日本酒 | 15% | 1合 | 360ml | 392kcal |
ウイスキー | 43% | ダブル1杯 | 120ml | 270kcal |
ハイボール | 9% | グラス1杯 | 520ml | 270kcal |
焼酎 | 25% | 0.6合 | 200ml | 282kcal |
ワイン | 14% | 1/4本(2杯) | 360ml | 280kcal |
チューハイ | 5% | 500ml 1缶 | 1,000ml | 506kcal |
梅酒 | 13% | グラス 2杯 | 400ml | 654kcal |
ブランデー | 40% | ダブル 1杯 | 120ml | 270kcal |
お酒の種類 | アルコール度数 | 容器の量 | 許容量 | カロリー |
---|---|---|---|---|
ビール | 5% | 500ml 1缶 | 500ml | 202kcal |
発泡酒 | 5% | 500ml 1缶 | 500ml | 227kcal |
日本酒 | 15% | 1合 | 180ml | 196kcal |
ウイスキー | 43% | ダブル1杯 | 60ml | 135kcal |
ハイボール | 9% | グラス1杯 | 260ml | 135kcal |
焼酎 | 25% | 0.6合 | 100ml | 142kcal |
ワイン | 14% | 1/4本(2杯) | 180ml | 140kcal |
チューハイ | 5% | 500ml 1缶 | 500ml | 253kcal |
梅酒 | 13% | グラス 2杯 | 200ml | 327kcal |
ブランデー | 40% | ダブル 1杯 | 60ml | 135kcal |
お酒の適量は上記の表の半分のアルコール1単位で、アルコール2単位はお酒の飲み過ぎです。
過度に飲酒している人は休肝日を設定することで総死亡率が下がるので、まずは週一日でもいいので休肝日を作ることがおすすめです。
休肝日のメリットの二つ目は、肝臓を休ませることができることです。
毎日ビールを500ml1缶飲むだけでも、肝臓はアルコールを代謝するために4〜5時間も働いています。
肝臓を休ませるとアルコール性肝障害や脂質異常症などのリスクが下がるので、肝機能が気になる人は休肝日を作ってみてください。
休肝日のメリットの三つ目は、アルコール依存症がどうか確認できることです。
お酒を飲まない日に、もしも次のような症状があるとアルコール依存症かもしれません。
- 頭痛
- イライラする
- 手の震え
休肝日を作ると、お酒を飲まない日にこういった症状がないかどうか確認することができます。
「もしかして、自分はアルコール依存症?」と疑っている人は、一度休肝日を作って確認してみてはどうでしょうか。
休肝日の2つのデメリット
次に、休肝日のデメリットを紹介します。
休肝日のデメリットとしては、次の2つがあります。
- 逆に飲酒量が増える可能性
- ストレスがたまる可能性
デメリットについても、それぞれ簡単に説明します。
休肝日のデメリットの一つ目は、飲酒する日の飲酒量が増えてしまう可能性があることです。
お酒が飲めない日があると、「飲めない日があるから大丈夫!」と安心してしまって1日の飲酒量が増えてしまうことがあります。
休肝日があっても1日の飲酒量が過剰だと、冒頭で紹介したような病気などのリスクは高くなります。
逆に飲酒量が増える場合には、休肝日を作るより1日の飲酒量を減らすほうがおすすめです。
休肝日のデメリットの二つ目は、お酒が飲めなくてストレスがたまる可能性があることです。
ストレスがたまると、デメリットの一つ目で紹介したようにお酒を飲む日の飲酒量が増えたり、ご飯を食べすぎてしまったりします。
過度なストレスがたまると心身ともに悪影響が出るので、ストレスが過剰になる場合にも、休肝日を作るより1日の飲酒量を減らすほうがおすすめです。
必ずしても、休肝日を作れば大丈夫というわけではありません!
1日のお酒の量を適量にしつつ、お酒を飲まない休肝日も作ることが健康的でおすすめです!
ストレスが過剰になる時は休肝日を作るよりも、飲酒量を適量以下に減らすようにしてお酒と上手に付き合ってみてください。
本記事では、
- 毎日ビールなどのお酒を晩酌した時の健康被害
- 週一日でも休肝日があると健康的?休肝日のメリット・デメリット
この2つをもとに、毎日飲酒した時の健康被害と休肝日のメリット・デメリットを紹介しました。
毎日飲酒した時の健康被害は、次の3つにまとめることができます。
- アルコール依存症
- アルコール性肝障害や認知症などの病気
- 生活習慣病やがん
毎日をお酒を飲むのをやめるためには休肝日を作ることがおすすめです。
しかし、休肝日には次のようなメリットとデメリットがあって、安易に休肝日を作ればいいというものではありません!
- 1週間の飲酒量を少量にして総死亡率減少
- 肝臓を休ませることができる
- アルコール依存症がどうか確認できる
- 逆に飲酒量が増える可能性
- ストレスがたまる可能性
メリットが大きい場合には、休肝日を週一日以上作ることがおすすめです。
反対に、デメリットのほうが強い場合、休肝日を作るよりも1日のお酒の量を適量以下にすることがおすすめです。
休肝日を作るとメリットとデメリット、どちらのほうが大きいか判断して休肝日の設定やお酒の量を見直してみてください!
それでは今日も、良い筋トレライフを!
出典
(4)国立研究開発法人 国立がん研究センター がん対策研究所 予防関連プロジェクト「飲酒パターンと総死亡との関連について」