こんにちは。
みちのくDr.です!
本日は高血圧で起こる病気3つと発症するリスクについて紹介します。
血圧が気になる人の中には、
「高血圧で起こる病気は?」
「血圧が高い状態が続くとどんな合併症のリスクがあるの?」
と疑問に思う人もいますよね。
そこで、本記事では、
- 血圧が高い状態が続くと併発する3つの疾患とリスク
- 高血圧症は脳卒中や心臓病などの合併症の最大の死因
この2つをもとに、高血圧症が引き起こす合併症のリスクについてわかりやすく紹介します。
高血圧が続くとどんな病気のリスクが上昇するのか知りたい人はもちろん、高血圧は悪い病気ではないのではと疑っている人はぜひ本記事を確認してみてください。
いま血圧が高い人は、このまま血圧が高いとどんなリスクを背負わないといけないか確認したうえでこれからの行動を選択してみてください!
血圧が高くても特に症状がないので、困ったりすることはほぼないですよね。
でも、いま高血圧で困っていなくても後々大きな代償を払うことになってしまいます…
そのため、高血圧だとどんな病気のリスクがどれだけあるのか、以降で一緒に確認していきましょう!
目次
はじめに、血圧が高い状態が続くと併発する疾患について紹介します。
高血圧は生活習慣が悪いと起こる病気で、死の三重奏と呼ばれる病の一つです。
死の三重奏と呼ばれる病気は全て症状がないことが多く、以下のような病気の進み方で恐ろしい合併症を併発させます!
心臓から血液を送る血管の動脈がカチコチに硬くなって万病の原因
上記の最後に記載してある通り、血圧が高い状態が続いた時に起こる成れの果ての病気が次の3つです!
- 脳卒中
- 心臓病
- 腎臓病
3つの病気全て、誰もがなりたくない病気です。
とはいえ、血圧が高いとこれらの病気のリスクが実際にどれだけ上がるのか知りたい人もいますよね。
そこで、以降ではそれぞれのリスクがどれくらい高くなるのかについて説明します。
高血圧による脳卒中のリスク
最初に、高血圧による脳卒中のリスクについて説明します。
福岡県の久山町で、
- 60歳以上の男女
- 合計580名
- 32年の追跡調査
上記のような内容で、それぞれの血圧ごとの脳卒中の発症率を調べた研究結果が次の図です。
この図を整理すると、血圧が高いと脳卒中のリスクは次の表のように整理できます。
血圧値 (収縮期血圧/拡張期血圧) | 脳卒中のリスク |
---|---|
≧140/90mmHg | 3倍 |
≧160/100mmHg | 3倍 |
≧180/110mmHg | 8.5倍 |
※脳卒中のリスク:血圧<120/80の集団と比較した発症率の比として計算
また、高血圧ガイドライン2019に掲載されているデータでは、収縮期血圧(上の血圧)が10mmHg高くなるごとに脳卒中のリスクは、
- 男性 20%上昇
- 女性 15%上昇
これだけ上昇すると指摘されています(2)!
血圧が高い状態が続くとこれだけ脳卒中のリスクが上がるので、高血圧にならないように気をつけてみてください。
高血圧による心臓病のリスク
脳卒中と同じように、高血圧による心筋梗塞や狭心症などの心臓病のリスクも上がります。
収縮期血圧(上の血圧)が10mmHg高くなるごとに心臓病のリスクは15%上昇すると報告されています(2)。
例えば、収縮期血圧が180mmHgで放置している場合には心臓病になるリスクは正常の血圧の人と比べて90%以上高いです!
血圧が高い状態が続くとこれだけ心臓病のリスクが上がるので、なりたくない人は血圧に気を付けることが大切です。
高血圧による腎臓病のリスク
脳卒中や心臓病と同じように、血圧が高いと慢性腎不全など透析が必要になる腎臓病のリスクも上がります。
収縮期血圧(上の血圧)が10mmHg高くなるごとに腎臓病のリスクは30%上昇すると報告されています(2)。
例えば、収縮期血圧が180mmHgで放置している場合には腎臓病になるリスクは正常の血圧の人と比べて180%以上も高いです!
透析になると、1日4時間程度の透析を週3日する必要があり、自由が大幅に制限されてしまうため、末長く自由に暮らしたい人は高血圧にお気をつけください。
高血圧の人が実際にどれくらいいて、どのくらいの人が亡くなっているかについては以下の統計の記事で詳しく紹介しています。
高血圧は喫煙に次いで2番目に多い日本人の死因のリスク要因なので、若いうちからならないように対策してみてください!
これまで紹介したように、高血圧症は、
- 脳卒中
- 心臓病
- 腎臓病
この3つのリスクであると同時に、脳卒中と心臓病を引き起こす原因として最大の原因です!
高血圧症が原因で約10万人もの人が脳卒中になって毎年死亡していると報告されています(2)。
高血圧症が続くと合併症を引き起こすだけでなく、死に直結するので健康的に末長く生きたいと思う人は、いつからでも遅くないので早め早めに予防対策してみてください。
10年間で日本人全員の血圧を4mmHg下げるだけで、
- 脳卒中の発症と死亡者数 年間約1万人減少
- 心疾患の発症と死亡者数 年間約5千人減少
すると推定されています(2)。
血圧が高い人は、まずは4mmHg!次に10mmHg!最後に正常値になれるように調整してみてください!
ゆっくりとマイペースでいいので、少しずつ血圧を下げていきましょう!
本記事では、
- 血圧が高い状態が続くと併発する3つの疾患とリスク
- 高血圧症は脳卒中や心臓病などの合併症の最大の死因
この2つをもとに、高血圧症が引き起こす合併症のリスクについて紹介しました。
血圧が高い状態が続いた時に起こる成れの果ての病気は次の3つです!
- 脳卒中
- 心臓病
- 腎臓病
そして、高血圧症が原因で約10万人もの人が脳卒中になって毎年死亡していると報告されています(2)。
いつから始めても遅すぎることはないので、今日から今から血圧を正常に保てるように食事などの生活習慣を見直してみてください!
それでは今日も、良い筋トレライフを!
出典