
こんにちは。
みちのくDr.です!
本日は、ロングスリーパーの特徴や性格について紹介します。
何時間寝ても眠い人の中には、
「もしかして自分はロングスリーパー?」
「ロングスリーパーの特徴は?」
と、気になる人もいるのではないでしょうか。
そこで、本記事では、
- ロングスリーパーの定義と特徴
- 睡眠時間が長いロングスリーパーの原因
- 長時間睡眠者やロングスリーパーの性格
上記の3つをもとに、ロングスリーパーについてわかりやすく紹介します。
もし、毎日7〜8時間睡眠で、睡眠の質に問題なくても眠い場合には、ロングスリーパーかもしれません。
ロングスリーパーの特徴について本記事で確認し、自分がロングスリーパーかどうか判断する参考にしてみてください。

大人の場合、一般的に理想の睡眠時間は7〜8時間ですが、ベストな睡眠時間は人それぞれ違い、より長い睡眠時間が必要な人もいます。
有名人の中もでロングスリーパーとして、
- アインシュタイン 10時間睡眠
- ミハエル・シューマッハ 最長12時間睡眠
- 白鵬 最長16時間睡眠
と、世界に名高く活躍された人にも長時間睡眠者はいます。
では、ロングスリーパーとはどのような定義や特徴を持つのか、以降で紹介します。
目次

ロングスリーパーとは「1日に10時間以上の睡眠時間を必要とするものの睡眠の質は正常で問題ない人」と睡眠障害国際分類(ICSD)で定義されています。(1)。
また、アメリカ睡眠学会ではロングスリーパーの特徴として次のようなことを挙げています(2)。
- 同年代よりも睡眠時間が1日2時間以上多く必要
- 大人の場合、10〜12時間程度の長時間睡眠
- 睡眠の質は良好で問題ない
- ロングスリーパーは幼少期から自然に始まる
- 病気や精神的な変化で急激に起こるものではない
ロングスリーパーの人は上記のような特徴を持つため、大人になってから疲れや病気などで長時間の睡眠を必要としたり何時間寝ても眠い人とは違います。
物心つく頃から長い睡眠時間を自然にとっていた人がロングスリーパーです。
そのため、子どものころから「よく寝る子」と言われてきた人はロングスリーパーの可能性が高いです。
ちなみ、ロングスリーパーだからといって他の人より寿命が長かったり老けないという科学的根拠は現時点ではありません。

何時間寝ても眠い人はロングスリーパーではなく、「過眠症」という病気の可能性があります。
ロングスリーパーの人は過眠症の人と違って日中に強い眠気を感じることはなく、治療の必要もありません。
10〜12時間睡眠をとっても眠い人は過眠症やそれ以外の病気が隠れているかもしれないので、次の記事を参考にしつつ病院を受診することがおすすめです。

ロングスリーパーの原因は主に遺伝子変異です(3)。
しかし、どのような遺伝子変異があるとロングスリーパーになるのか明確にはわかっていません(3)。
遺伝子によって睡眠に関するリズムは人ぞれぞれ異なり、1回の睡眠サイクルの長さや毎日必要な睡眠サイクル数は違います。
そのため、人は遺伝子ごとに大きく次の3つの睡眠パターンに分類されます。
睡眠パターン | 頻度 | 必要睡眠時間 |
---|---|---|
ショートスリーパー | 1% | 5-6時間未満 |
バリュアブルスリーパー | 97% | 6〜9時間 |
ロングスリーパー | 2% | 10時間以上 |
参考:Thorpy, M.J. Classification of Sleep Disorders. Neurotherapeutics 9, 687–701 (2012).
上記を参考にへるし医で表を作成
現代の医療では上記の3つのうち、自分達がどれにあてはまるのか検査できませんが、遠くない未来に遺伝子検査できるかもしれません。

表で紹介したように、ほとんどの人は「バリュアブルスリーパー」という睡眠パターンです。
そして、ほとんどの大人は7〜8時間睡眠が理想の睡眠時間です。
ショートスリーパーの特徴や自分のベストな睡眠時間についてより詳しく知りたい人は次の記事も合わせてご覧ください。

最後に長時間睡眠者やロングスリーパーの人の性格について紹介します。
ロングスリーパーの人はほとんどの人よりも多くの睡眠時間が必要なため、他の睡眠時間が短い人と同じ生活リズムだと次のような性格や行動をとりやすいです。
- 怒りっぽい
- ぼーっとしている
- 集中力が低い
- 注意力が低い
- 居眠りが多い
- 非活動的
上記のような特徴はあくまでロングスリーパーの人が睡眠時間が短くなった時の傾向で、必要とする長時間睡眠をとれば普通の人と同じような性格や注意力です。
10〜12時間程度、長時間寝ると上記のような症状が改善する人はロングスリーパーかもしれないので、他の人以上に長い睡眠時間がとれるように1日の時間を調整することがおすすめです。

遺伝以外で長時間の睡眠が必要な人は、以下のようなことが原因で一時的に長い睡眠時間を必要とする人が多いです。
- 激しい運動後
- 睡眠不足
- 過度なストレス
上記のようなことに心当たりがない場合には、隠れた病気が潜んでいる可能性があります。
寝ても寝ても寝足りない時は、周囲に相談しつつ、睡眠専門医などの医師にお気軽に相談してみてください。

本記事では、
- ロングスリーパーの定義と特徴
- 睡眠時間が長いロングスリーパーの原因
- 長時間睡眠者やロングスリーパーの性格
上記の3つをもとに、ロングスリーパーについて紹介しました。
ロングスリーパーとは1日に10時間以上の睡眠時間を必要とするものの睡眠の質は正常で問題ない人と睡眠障害国際分類(ICSD)で定義されています。(1)。
また、ロングスリーパーの人は次のような特徴があります。
- 同年代よりも睡眠時間が1日2時間以上多く必要
- 大人の場合、10〜12時間程度の長時間睡眠
- 睡眠の質は良くて問題ない
- ロングスリーパーは幼少期から自然に始まる
- 病気や精神的な変化で急激に起こるものではない
上記のような特徴を持つロングスリーパーの原因は遺伝子変異が主な要因です。
ロングスリーパーの人は他の人よりも睡眠不足になりやすいため、睡眠時間が足りずに次のような性格や行動をとりやすいです。
- 怒りっぽい
- ぼーっとしている
- 集中力が低い
- 注意力が低い
- 居眠りが多い
- 非活動的
10〜12時間程度の睡眠をとると上記のような性格や症状が解消できる人は、ロングスリーパーの可能性が高いです。
長時間睡眠をとると集中できたり居眠りが少なくなる人は、ロングスリーパーと判断して毎日十分な睡眠をとるように睡眠時間を調整してみてください。

それでは今日も、良い筋トレライフを!
出典
(1)Thorpy, M.J. Classification of Sleep Disorders. Neurotherapeutics 9, 687–701 (2012).