
こんにちは。
みちのくDr.です!
本日は、カリウム不足で欠乏症になった時に出る症状について紹介します。
カリウムなどの栄養を気にしている人の中には、
「カリウムが不足するとどんな症状がでるの?」
「カリウム不足の原因は?」
「カリウムが不足して欠乏症になったらどうすればいいの?」
と気になる人もいますよね。
そこで、本記事では、
- カリウムの摂取不足時の症状
- カリウム不足になる5つの原因
- 低カリウム血症になった時の7つの症状
- 低カリウム血症の診断は血液検査や心電図
- カリウム不足時の対応や低カリウム血症を疑った時の対処法
この5つをもとに、カリウム不足時の症状や欠乏症の低カリウム血液となどんな病気かわかりやすく説明します。
- カリウムが不足した時に出る症状を知りたい
- カリウムが不足する原因を知りたい
- 低カリウム血症について知りたい
このように考えている人は、ぜひ本記事を通してカリウム不足について確認してみてください。
欠乏症の低カリウム血症までなってしまうことも稀にあるので、ぜひ最後まで目を通して万が一に備えてみてください。
目次

はじめに、カリウムが摂取不足になるとどんな症状が出るのか紹介します。
ズバリ、なんの症状も起きません!
「なんだよ〜、驚かせて!」と思った人、びっくりさせてすみません…
一般的には、食事から摂取するカリウムの量が不足しても特に症状は起きません。
ただ、塩分などのナトリウムをたくさん摂取したのに比べて、カリウムの摂取量が不足すると塩分過剰で、
- 浮腫(むくみ)
- 喉が渇く(口渇感)
- 血圧が高くなる(高血圧)
などの症状や状態が一時的に起こることはあります。
塩分過剰とカリウム不足がずっと続くと血圧が高い状態が続いて、血圧を下げるために血圧を下げる薬が必要になることもあるので気をつけて下さい。
ここまでは「一般的」なお話です。一般的なことがあれば、「例外」もあるのが世の常です。
以降では、カリウムが不足する時の「例外」についてさらに詳しく説明します。

特に病気もなく、健康な人はカリウムの摂取量が不足して症状が出ることは一般的にないので安心してください。
ただ、カリウムの摂取不足が続くと高血圧になることがあリます。
病気の無縁の健康寿命を延ばしたいと思う人は、次の記事を参考にカリウムの摂取量を増やしてみてください。

次に、カリウム不足になる原因について紹介します。
カリウム不足になる原因としては、主に次の5つです。
- 食事制限
- 嘔吐や下痢
- 激しい運動などで大量に汗をかく
- 病気の治療の薬
- 病気
不足する原因を2つに整理すると、
- カリウムの摂取不足:食事制限
- カリウムを大量喪失:食事制限以外
上記のように分けることができます。
多くの人は食事からの摂取量が少し不足しているだけで、大量にカリウムを失っているわけではないため症状が出ることはほぼありません。
ただ、極端な食事制限や②〜④のような原因で体内のカリウムを大量に失ってしまうと、以降で説明する症状が「例外的」に出ることがあります。

嘔吐下痢症で何も食べられない状態が続くと「例外」として症状が出ることがあります。
運動などではマラソンなどで大量に汗をかく状態が続くと著しく不足することもありますが、その前に脱水症などが起きるので稀かもしれません。
ただ、いずれにしてもカリウム不足で症状が出るのは危険なので、念のために症状や対処法についても確認してみてください。

次に、カリウムが不足して低カリウム血症になった時の7つの症状を紹介します。
カリウムが不足して欠乏症になると、血液中のカリウムの濃度が下がって低カリウム血症という病気の状態になります。
この低カリウム血症という状態になった時に、カリウム不足として「例外的」に次のような症状が出ます。
- しびれ
- 脱力感
- 不整脈
- けいれん
- こわばり
- 筋力低下
- 食欲不振
血中のカリウムの濃度が低くなると上記のような症状が出ます。
低カリウム血症はすぐに病院で治療しないといけない状態のため、思い当たる原因と症状がある時は、すぐに医療機関を受診してください。

不整脈やけいれんが起きている時は、一刻を争う状態なのですぐに救急車を呼んでください。
それ以外の時も、すぐに病院を受診して医師に相談しましょう!

次に、低カリウム血症の診断について紹介します。
症状が出るほどの低カリウム血症を疑った時は、病院で血液検査や心電図を行なって診断します。
血液検査では、血中のカリウムの濃度の正常値が3.6〜5.0(mEq /L)です。
そのため、血液検査でカリウムの濃度が3.6未満だと低カリウム血症とわかります。
人によって症状の出る目安は違いますが、一般的には3.0mEq/L以下になると先ほど紹介したような症状が出ることがあります。
また、救急車で運ばれるくらい重症だと血液検査の結果を待つ時間も惜しいため、心電図検査で低カリウム血症を判断して治療を始めることもあります。
かなり専門的ですが、心電図では、
- ST低下
- T波平低化
- U波増高
という所見があれば、カリウムが極端に不足している低カリウム血症を疑って治療を始めます。

低カリウム血症の診断についての内容は医療従事者なら知っておくべき内容です。
一般の人は、「へぇ、そうなんだ」と思うだけでも十分すぎます!
もしも、自分や周りの人で極端なカリウム不足で低カリウム血症を疑う時はすぐに医療機関に相談してください。

最後に、カリウム不足時の対応や低カリウム血症を疑った時の対処法について紹介します。
特に症状がなく、カリウム不足だと思う時はバナナ1本やサプリメントを摂取して不足分を補充してください。
特に、大量に汗をかいたり嘔吐下痢などをした時は上記の方法で対処してみてください!
もしも、カリウムが極端に不足している低カリウム血症の状態を疑う症状がある時は、点滴注射で治療が必要なのですぐに医療機関を受診してください。
心配な時は、万が一に備えてお近くの先生に相談してみてください。

低カリウム血症の病気になるくらいまでカリウムが急激に不足するのは稀なので安心してください。
ただ、少し不足した状態がずっと続くとじわじわと生活習慣病があなたの体に忍び寄ります。
どちらの場合にも備えて、普段から十分にカリウムを摂取してみてください。

そこで、本記事では、
- カリウムの摂取不足時の症状
- カリウム不足になる5つの原因
- 低カリウム血症になった時の7つの症状
- 低カリウム血症の診断は血液検査や心電図
- カリウム不足時の対応や低カリウム血症を疑った時の対処法
この5つをもとに、カリウム不足時の症状や欠乏症の低カリウム血液となどんな病気かわかりやすく説明しました。
一般的には、カリウムの摂取量が少し不足しても特に症状は出ません。
例外的に、次のような5つの原因で急激にカリウムの血液中の濃度が下がると症状が出ることがあります。
- 食事制限
- 嘔吐や下痢
- 激しい運動などで大量に汗をかく
- 病気の治療の薬
- 病気
急激にカリウムの血液中の濃度が下がって、低カリウム血症になると次の7つのような症状が出ることがあります。
- しびれ
- 脱力感
- 不整脈
- けいれん
- こわばり
- 筋力低下
- 食欲不振
上記のような症状が出ている時は、すぐに診断・治療が必要なのですぐに医療機関を受診してください。
ただし、症状が出なくてもカリウムの摂取量不足が続くと高血圧などの生活習慣病になるリスクが高くなります。
ぜひ普段からカリウムが不足しないように食事を工夫してみてください。

それでは今日も、良い筋トレライフを!
出典