こんにちは。
みちのくDr.です!
本日は、不眠症のセルフチェック方法を紹介します。
夜によく眠れなくて不眠症や睡眠障害を疑って、
「不眠症のセルフチェックをしたい」
「睡眠障害の簡易診断をしたい」
と思う人が多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では、
- 不眠症の簡易診断方法
- 4つの不眠症のタイプと眠れない原因
上記の2つをもとに、不眠症のセルフチェック方法について紹介します。
ぜひ本記事を通して不眠症の簡易診断をしつつ、眠れない原因について確認してみてください。
不眠症とは、寝たいのに眠れなくて心身に悪影響が出る睡眠障害の一つです(1)。
そして、不眠症の眠れない症状としては主に次の4つのタイプがあります。
- 入眠障害
:なかなか寝れない - 中途覚醒
:途中で目が覚める - 起床障害
:朝早く目が覚める - 熟眠障害
:ぐっすり寝れない
本記事で紹介するセルフチェック方法では、不眠症と上記の4つのタイプまでわかるので、ぜひ自己診断してみてください。
目次
不眠症のセルフチェック方法として、アテネ不眠尺度という簡易診断があり厚生労働省でも実際に導入されています(2)。
アテネ不眠尺度には全部で8項目の質問があり、過去1ヶ月間で少なくとも3回以上経験したものを選択してください。
選択した項目の点数を合計して、点数に応じて不眠症がどうか確認することができます。
では、実際に以降で不眠症のセルフチェックをしてみてください。
不眠症セルフチェック
- 1. 寝つきに問題はありますか?
(布団に入って電気を消してから寝るまでの時間について) - 0点:問題ない
1点:少し時間がかかる
2点:かなり時間がかかる
3点:非常に時間がかかる
- 2. 夜間、睡眠途中に目が覚めて困ることはありますか?
- 0点:困らない
1点:少し困っている
2点:かなり困っている
3点:深刻
- 3. 希望する起床時間より早く目覚め、それ以上寝れないことがありますか?
- 0点:早く起きることはない
1点:少し早く起きる
2点:かなり早く起きる
3点:非常に早い、または寝れない
- 4. 睡眠時間は足りていますか?
- 0点:十分寝ている
1点:少し足りない
2点:かなり足りない
3点:全く足りない
- 5. 睡眠の質に満足していますか?
- 0点:満足
1点:少し不満
2点:かなり不満
3点:非常に不満
- 6. 日中の気分はいいですか?
- 0点:気分はいい
1点:少し気分が悪い
2点:かなり気分が悪い
3点:非常に気分が悪い
- 7. 日中は活動的ですか?(身体的および精神的に)
- 0点:活動的
1点:少し活動的
2点:非活動的
3点:動けない
- 8. 日中に眠気はありますか?
- 0点:全くない
1点:少しある
2点:かなりある
3点:激しい
不眠症セルフチェックの診断結果
不眠症セルフチェックの合計点をもとにした診断結果は次の通りです。
- 0〜3点:問題はない
- 4〜5点:不眠の疑いがある
- 6点以上:不眠症の可能性が高い
合計点が3点以下の人は、睡眠が十分にとれていて、心配ないことがほとんどです。
合計点が4〜5点の人は、不眠症の疑いがあるため、不眠症の原因を除去したり、心配な時は医療機関を受診してみてください。
合計点が6点以上の人は、不眠症の可能性が高く、治療が必要な場合が多いので早めに医師に相談することがおすすめです。
アテネ不眠尺度は不眠症の簡易診断なので、必ずしも不眠症だったりそうでなかったり断定できるものではないです。
ただ、点数が高い人は不眠症の疑いが強いので、早めの病院の受診がおすすめです。
不眠症にはセルフチェックに載せた症状以外にもたくさんの症状があるので、詳しくは次の記事で確認してみてください。
アテネ不眠尺度の不眠症のセルフチェックでは、以下の4つの不眠症のタイプも簡易診断できます。
- 入眠障害
:なかなか寝れない - 中途覚醒
:途中で目が覚める - 起床障害
:朝早く目が覚める - 熟眠困難
:ぐっすり寝れない
不眠症の点数が高かった人は、4つのタイプのうちどの不眠症のタイプか以降でチェックしてみてください。
入眠障害(入眠困難)のチェック
入眠障害のチェックは、セルフチェックの1問目で確認できます。
- 1. 寝つきに問題はありますか?
(布団に入って電気を消してから寝るまでの時間について) - 0点:問題ない
1点:少し時間がかかる
2点:かなり時間がかかる
3点:非常に時間がかかる
上記の質問の点数が2点以上の人は寝入るのに問題があるタイプの不眠症の可能性が高いです。
入眠障害の不眠症のタイプの人は、ストレスや不安が強くて寝付けないことが多いので、思い当たるストレスや不安を取り除けるようにしてみてください。
中途覚醒のチェック
中途覚醒のチェックは、セルフチェックの2問目で確認できます。
- 2. 夜間、睡眠途中に目が覚めて困ることはありますか?
- 0点:困らない
1点:少し困っている
2点:かなり困っている
3点:深刻
上記の質問の点数が2点以上の人は途中で目が覚めてしまうタイプの不眠症の可能性が高いです。
中途覚醒の不眠症のタイプの人は、寝る前に水分を取りすぎていたりアルコールの飲み過ぎが原因の人が多いかもしれません。寝る前に飲みすぎないようにしてみてください。
起床障害(早朝覚醒)のチェック
起床障害のチェックは、セルフチェックの3問目で確認できます。
- 3. 希望する起床時間より早く目覚め、それ以上寝れないことがありますか?
0点:早く起きることはない
1点:少し早く起きる
2点:かなり早く起きる
3点:非常に早い、または寝れない
上記の質問の点数が2点以上の人は朝早く目が覚めてしまうタイプの不眠症の可能性が高いです。
起床障害の不眠症のタイプの人は、昼寝し過ぎや夜にスマホやテレビが発するブルーライトを浴び過ぎて体内時計が乱れていることが多いです。
適度な昼寝と夜にスマホやテレビを見るのを控えるようにしてみてください。
熟眠障害(熟眠困難)のチェック
熟眠障害のチェックは、セルフチェックの最後の8問目で主に確認できます。
- 8. 日中に眠気はありますか?
- 0点:全くない
1点:少しある
2点:かなりある
3点:激しい
上記の質問の点数が2点以上の人は十分な時間と質の睡眠がとれていないタイプの不眠症の可能性が高いです。
熟眠障害の不眠症のタイプの人は、睡眠の質が低いことや睡眠中に症状が出る病気が原因なことが多いです。
睡眠の質を高めつつ、睡眠の質を高める努力をしても改善しない時には隠れた病気の可能性があるので病院を受診してみてください。
不眠症の4つのタイプ別に原因を紹介しましたが、重複したり他のタイプの不眠症の原因のこともあります。
思い当たることを書き出してみて、原因の除去などの対策をしてみてください!
また、不眠症を起こす病気としては過眠症を引き起こす疾患と似ているので、次の記事も合わせて確認してみてください。
本記事では、
- 不眠症の簡易診断方法
- 4つの不眠症のタイプと眠れない原因
上記の2つをもとに、不眠症のセルフチェック方法について紹介しました。
不眠症のセルフチェック方法は、アテネ不眠尺度という簡易診断で、過去1ヶ月間に3回以上経験したものを選択する診断ツールです。
合計点が6点以上の人は以下の4つの不眠症のタイプのいずれかの可能性が高いです。
- 入眠障害
:なかなか寝れない - 中途覚醒
:途中で目が覚める - 起床障害
:朝早く目が覚める - 熟眠困難
:ぐっすり寝れない
思い当たる不眠症の原因を除去し、それでも良くならない時は医師に相談して不眠症の悩みを解決してみてください!
それでは今日も、良い筋トレライフを!
出典