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筋肉痛とは?乳酸は痛みの原因じゃない!?筋肉痛の原因やメカニズム

筋肉痛とは?乳酸は痛みの原因じゃない!?筋肉痛の原因やメカニズム

みちのくDr.
みちのくDr.

こんにちは。

みちのくDr.です!

本日は、なぜ筋肉痛は起こるのかについて紹介します。

久しぶりに運動すると筋肉痛を感じる人は多いですよね。

痛い筋肉痛を経験すると、

「なぜ筋肉痛は起こるの?」

「筋肉痛の原因やメカニズムってどうなっているの?」

と疑問に思う人は多いですよね。

そこで、本記事では、

  • 筋肉の痛みが起こる原因
  • 乳酸は筋肉痛の原因ではない
  • 筋肉痛の原因や機序・メカニズム

この3つをもとになぜ筋肉痛が起こるのか、原因やメカニズムについてわかりやすく紹介します。

運動し始めて筋肉痛を感じると、痛みがイヤで運動が継続できない人もいますよね。

筋肉痛がイヤな人は、原因を知るとともにどのように対処して運動を継続すればいいか、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

みちのくDr.
みちのくDr.

”no pain, no gain”(痛み無くして得るものなし)とはいうものの、「痛い」のは誰でもイヤです。

 

痛みは伴ったとしても、対処できるなら痛みは少しでも小さくしたいものです!

 

筋肉痛の痛みも少しでも小さくするために、まずは本記事で痛みについて一緒に確認しましょう。

筋肉痛とは?筋肉の痛みが起こる原因

筋肉痛とは?筋肉の痛みが起こる原因

筋肉痛とは、運動などによって筋肉が傷ついた時に起こる痛みだと考えられています。

普段の生活では、運動などを行なってから数時間から1〜2日後に起こる筋肉の痛みで、筋肉疲労や遅発性筋痛とも呼ばれます(1)。

筋肉痛の原因としては、

  • 普段の生活
  • 病気や治療

と、大きく分けて2種類に分けることができます。

はじめに、普段の生活で筋肉痛の原因となるのは次の3つです。

普段の生活における筋肉痛の原因
  1. 運動
  2. 緊張
  3. ストレス

運動はもちろん、緊張したりストレスを感じたりしても、無意識に力が入って翌日筋肉痛になってしまうということは珍しくありません。

一方で、病気や治療で筋肉痛となるのは次の9つなどが例です。

病気や治療における筋肉痛の原因
  1. ウイルスや細菌の感染症
  2. 甲状腺の病気
  3. 低カリウム血症
  4. 脂質を下げるスタチンなどの薬
  5. 血圧を下げるACE阻害薬などの薬
  6. 自己免疫疾患
  7. 線維筋痛症
  8. 慢性疲労症候群
  9. 線維筋痛症

病気や治療が原因で筋肉痛を生じることもあり、原因としては上記の9つの以外にもたくさんあります。

もしも日常生活で筋肉痛の原因として思い当たることがない場合は、隠れた病気があるかもしれません。

なかなか筋肉痛が治らない時は一度医師に相談してみてください。

みちのくDr.
みちのくDr.

ほとんどの人が久しぶりに運動すると筋肉痛を感じるのではないでしょうか。

 

痛みを感じるということは「運動不足」と体が教えてくれているのかもしれませんよ!

 

もしも1週間以上など酷い筋肉痛が長引く時は、整形外科医などに相談してみてください。

乳酸は筋肉痛の原因ではない!

乳酸菌は筋肉痛の原因ではない!

少し前までは、筋肉痛の原因として「乳酸」が筋肉にたまることとされてきましたが、実は違うとされています!

乳酸は、

  • 疲労物質ではない
  • 運動していない安静時も作られる

ということから、乳酸は筋肉の痛みを感じる原因の物質ではないとされています。(1)。

みちのくDr.
みちのくDr.

昔は「乳酸がぁ〜」と言いながら痛がっていた人がいましたが、どうやら違ったようです。

 

ダンベルなどを使用した筋トレなどの無酸素運動のほうが乳酸が生じやすいですが、乳酸が筋肉痛の原因というわけではありません。

 

無酸素運動のほうが、筋肉に負荷がかかって傷つきやすいことが筋肉痛の原因です。

筋肉痛の原因や機序・メカニズム

筋肉痛の原因や機序・メカニズム

最後に、「乳酸が原因じゃないなら筋肉痛の原因はなに?」と思う人の疑問にお答えします。

筋肉痛が起こるメカニズムはまだはっきりとわかっていませんが、簡単に説明すると次のような機序です。

筋肉痛が起こるメカニズム
  1. 筋肉の線維や周りの組織に傷がつく
  2. 傷を治すための反応が筋肉の中で起こる
  3. 筋肉を包む筋膜という膜を刺激して痛みが出る

もう少し詳しく説明すると、普段使わない筋肉を突然使ったり、同じ筋肉を何回も使うと筋肉の線維や組織に傷がつきます。

その傷を治すために生じる物質が、痛みを感じる筋膜を刺激して「筋肉痛」が生じます。

そのため、筋肉痛が起きないようにするためには、

  • 突然筋肉を動かさない
  • ウォーミングアップする
  • 自分の体に負担が強すぎる運動はしない

といった工夫が必要です。

それも当たり前ですよね。

筋肉痛を感じないと筋肉が成長しないわけではないので、筋肉痛が原因で運動をやめてしまわないようにムリのない運動をしましょう。

みちのくDr.
みちのくDr.

筋肉痛がイヤで運動をしたくない人は、自分の体にムリのない負荷とペースで運動を始めてみてください。

 

少しのムリはいいとしても、ムリしすぎると継続できないどころかケガなどの原因になるのでお気をつけください。

 

なかなか継続できない人は次の記事を参考にしてみてください。

まとめ

まとめ

本記事では、

  • 筋肉の痛みが起こる原因
  • 乳酸は筋肉痛の原因ではない
  • 筋肉痛の原因や機序・メカニズム

この3つをもとになぜ筋肉痛が起こるのか、原因やメカニズムについてわかりやすく紹介しました。

筋肉痛は日常生活の次の原因で起きます。

普段の生活における筋肉痛の原因
  1. 運動
  2. 緊張
  3. ストレス

筋肉痛が起きるメカニズムとしては、

筋肉痛が起こるメカニズム
  1. 筋肉の線維や周りの組織に傷がつく
  2. 傷を治すための反応が筋肉の中で起こる
  3. 筋肉を包む筋膜という膜を刺激して痛みが出る

上記が筋肉痛が起こる機序なので、突然の運動やムリな運動は控えてみてください。

運動する前にしっかりとウォーミングアップをして、ケガの予防はもちろん筋肉つが原因で運動をやめてしまわないようにしてみてください。

みちのくDr.
みちのくDr.

それでは今日も、良い筋トレライフを!

 

 

出典

(1)水村和枝:遅発性筋痛の発生機構, 上原記念生命科学財団研究報告集, 23(2009)

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