≫「へるし医」は、健康になりたい人を全力で応援する医師のブログです

果糖とは?果糖の摂りすぎは不健康で体に悪い?ブドウ糖との違い3つ

果糖とは?果糖の摂りすぎは不健康で体に悪い?ブドウ糖との違い3つ

みちのくDr.
みちのくDr.

こんにちは。

みちのくDr.です!

本日は、果糖とはどんな糖分なのか紹介します。

果物にはブドウ糖ではなく果糖という糖分が含まれていると聞いたことがある人の中には、

果糖とは?

果糖とブドウ糖の違いとは?

と、果物などに多く含まれる果糖が健康に良いのか体に悪いのか知りたい人もいるのではないでしょうか。

そこで、本記事では、果糖とはどんな糖でブドウ糖とどのように違うのかわかりやすく紹介します。

普段よく果物を食べる人も不足しがちな人も、果糖について確認してぜひ果物を食べるようにしてみてください。

みちのくDr.
みちのくDr.

砂糖の摂りすぎが体に悪いのを知っている人でも、果糖の摂りすぎが体に悪いのかどうか知っている人は少ないのではないでしょうか。

 

ズバリ、果糖の摂りすぎも太る原因になって体に良くないです。

 

では、なぜ果糖も取りすぎると良くないのか、果糖とは一体どんなものなのか紹介しながら以降で説明します!

果糖とは?

果糖とは?

果糖とはフルクトースとも呼ばれる糖質の種類の一つで、グルコースであるブドウ糖とは違います。

果糖は果物にしか入っていないと思っている人が多いですが、実は違います!

果糖は次のような多くの食品に含まれています。

  • 果物
  • ハチミツ
  • 調味料の砂糖(ショ糖)

果物を全く食べない人でも、調味料で砂糖や蜂蜜を使っている料理を食べている人は知らず知らずに果糖も摂取しています。

みちのくDr.
みちのくDr.

少し難しく説明すると、フルクトースは単糖類という糖質の最小単位の一つで、グルコースであるブドウ糖も同じ単糖類です。

 

そして、調味料として使われる砂糖はショ糖やスクロースと呼ばれ、果糖とブドウ糖が一つずつ結合した二糖類と呼ばれる糖質です。

 

では、果糖とブドウ糖はどのように違うのか以降で説明します!

果糖とブドウ糖の違いとは?

果糖とブドウ糖は主に次の3つのような違いがあります。

果糖とブドウ糖の違い3つ
  1. 果糖のほうが甘く感じる
  2. 果糖はブドウ糖より血糖値の影響が少ない
  3. 果糖はブドウ糖より中性脂肪が増えやすい

上記以外にも細かい違いはありますが、大きな違いとしてはこの3つです。

それぞれの違いについて、以降で詳しく説明します。

果糖のブドウ糖との違い①甘さが違う

果糖とブドウ糖の違いの大きな違いの一つは甘味の強さです。

一般的に、果物やはちみつに含まれる果糖はブドウ糖よりも約1.2〜1.5倍の甘さがあると言われています。

また、ブドウ糖よりもスッキリとした甘さを感じる人が多いことも果糖の特徴です。

みちのくDr.
みちのくDr.

料理をする人は、ブドウ糖と果糖の甘さの違いを利用して調理するそうです!

 

自分は食べる専門で、違いを利用するスキルも術もないのですが、料理好きな人は違いを楽しんで料理してみてください!

 

果糖とブドウ糖を使い分けて調理できると、料理の道一つ広がるそうです。

果糖のブドウ糖との違い②代謝が違うため血糖値への影響がブドウ糖より少ない

果糖とブドウ糖の違いとして、果糖はブドウ糖よりも吸収のスピードが遅いことも一つの特徴です。

また、ブドウ糖はインスリンという血糖値を下げるホルモンの影響を受けますが、果糖はインスリンの作用を受けないで体内で使用されます。

そして、血糖値は「血液中のブドウ糖の濃度」のことなので、果糖を摂取しても直接的には血糖値は上がりません。

みちのくDr.
みちのくDr.

直接的には血糖値に影響はなくても、肝臓で果糖が代謝されると結果的にブドウ糖に変わります。

 

そのため、果糖も食べすぎると糖尿病などの原因になります。

 

血糖値に影響がないからといって過剰摂取しないようにお気をつけください!

果糖のブドウ糖との違い③中性脂肪を増やして体に悪いこともある

果糖とブドウ糖の違いとして、果糖は肝臓で代謝されると脂肪に変換されやすいことがわかっています。

過剰摂取すると、脂肪肝中性脂肪が上がって脂質異常症になる人もいます。

果糖の具体的な摂取量の目安はありませんが、厚生労働省や農林水産省では健康的な果物の摂取量として1日200gを目安にすることをおすすめしています。

果物も過不足なく摂取して、適度に果糖を摂取してみてください。

みちのくDr.
みちのくDr.

実際には、1日当たりの果物の平均摂取量は98.9gと不足している人がほとんどです(1)。

 

また、20〜40代では1日当たり50〜60gしか果物を食べておらず、50歳未満だと2人に1人は果物をほとんど食べていません(1)。

 

甘い物好きでブドウ糖の摂取量を減らして糖尿病などの病気を予防したい人には、果糖の多い果物がおすすめなので今よりも多く摂取するようにしてみてください。

まとめ

まとめ

本記事では、果糖とはどんな糖でブドウ糖とどのように違うのか紹介しました。

果糖とブドウ糖は主に次の3つのような違いがあります。

果糖とブドウ糖の違い3つ
  1. 果糖のほうが甘く感じる
  2. 果糖はブドウ糖より血糖値の影響が少ない
  3. 果糖はブドウ糖より中性脂肪が増えやすい

果糖の具体的な摂取量の目安はありません。

しかし、厚生労働省や農林水産省では健康的な果物の摂取量として1日200gを目安にすることをおすすめしています。

ブドウ糖の摂り過ぎないために、ブドウ糖より甘い果糖が多く含まれる果物も過不足なく食べるようにしてみてください。

みちのくDr.
みちのくDr.

それでは今日も、良い筋トレライフを!

 

 

出典

(1)農林水産省「FACT BOOK 果物と健康6訂版」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA