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カフェインの効果|眠気覚ましなどカフェインの脳への3つの効果効能

カフェインの効果|眠気覚ましなどカフェインの脳への3つの効果効能

みちのくDr.
みちのくDr.

こんにちは。

みちのくDr.です!

本日は、カフェインの脳への効果について紹介します。

コーヒーやお茶などから毎日カフェインを摂取している人の中には、

カフェインは眠気覚まし以外にどんな効能があるの?

カフェインに健康的な効果はあるの?

と、疑問に思うこともあるのではないでしょうか。

そこで、本記事では、

  • カフェインは脳に作用して脳を興奮させる
  • カフェインの脳やメンタルヘルスへの効果効能3つ

上記の2つをもとに、カフェインの脳や気分への影響についてわかりやすく紹介します。

コーヒーやお茶を飲むことが健康的かどうか知りたい人は、ぜひ本記事を通して確認してみてください。

みちのくDr.
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眠気覚ましにカフェインを摂取する人が多いですが、実はそれ以外にも脳への健康的なメリットがあります!

 

本記事では、はじめにカフェインの脳への作用について説明し、次に脳への効果について紹介します!

 

カフェインを摂取すると、脳やメンタルにどんなメリットがあるのかぜひ確認してみてください。

カフェインは脳に作用して脳を興奮させる

カフェインは脳に作用して脳を興奮させる

はじめに、カフェインがどのようにして脳に作用するか説明します。

カフェインをコーヒーやお茶から摂取すると、腸で吸収されて肝臓で分解されます。

肝臓で分解されたカフェインは主に脳に作用して、アデノシンという脳をリラックスさせたり疲れを感じさせる物質の働きをブロックして、

  • 脳の覚醒
  • 疲労感の軽減
  • 集中力アップ

などの効果が出ます(1, 2)。

また、カフェインはアドレナリンの濃度を高めて、快楽や幸せを感じるホルモンのドーパミンの作用を高める効果があります(2)。

このようなカフェインの働きによって、脳やメンタルヘルスに以降で紹介するような健康的な効果が出ます!

みちのくDr.
みちのくDr.

コーヒーが苦手な人でも、緑茶などのお茶を飲んでいる人がほとんどではないでしょうか。

 

お茶の種類にもよりますが、実はお茶にはコーヒーの1/3〜1/2のカフェインが含まれています!

 

そのため、緑茶などをよく飲む人も以降で紹介するような効果を得ています!

カフェインの脳やメンタルヘルスへの効果効能3つ

カフェインの脳やメンタルヘルスなどへの効果効能としては、主に次の3つがあります。

カフェインの脳への効果3つ
  1. 集中力など脳の機能を上げる3
  2. うつ病や自殺のリスクを下げる4, 5
  3. 認知症のリスクを下げる6, 7, 8

仕事などの効率を上げることはもちろん、メンタルヘルス疾患や認知症のリスクを低くするのにもカフェインは有効です!

カフェインの脳への効果効能について、それぞれ以降で詳しく説明します。

①集中力などの脳の機能アップ

カフェインの脳への影響の1つ目としては、集中力などの脳の機能を上げることです!

先ほど説明したように、カフェインは疲労物質のアデノシンをブロックしたり、幸せホルモンドーパミンなどの効果を高めることで、

  • 目が覚めている程度(覚醒度)
  • 短期記憶力
  • 反応時間

上記の全てが向上します(3)!

効率よく勉強したり仕事を覚えたい人は、カフェインを利用するとさらに高い成果を得られる可能性があります!

②うつ病や自殺のリスクを下げる

カフェインの脳への影響の2つ目としては、うつ病や自殺のリスクを下げることです。

ある研究では、1日に2〜4杯のコーヒー(カフェイン200〜400mg相当)を摂取している人はうつ病のリスクが13%低いと報告しています。

また、他の研究では、1日に2〜3杯のコーヒー(カフェイン200〜300mg相当)を飲むと自殺のリスクが45%下がるという結果を報告しています(4)。

みちのくDr.
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ただし、飲めば飲むほどいいわけではありません!

 

カフェイン量として400mgが上限です!

 

それ以上摂取しても効果が高くなるわけではないので、過剰摂取しなようにご注意ください。

③認知症のリスクを下げる

カフェインの脳への影響の3つ目としては、認知症のリスクを下げることです。

具体的には、1日にコーヒー3杯程度(カフェイン300mgの含有量に相当)摂取すると、

  • アルツハイマー型認知症
  • パーキンソン病

などのリスクが26〜60%低下すると報告されています(6, 7, 8)。

パーキンソン病とは、体が自分の思うように動かない病気で、脳や神経の病気の一つです。

老後の認知症のリスクを出来るだけ減らしたいという人は、毎日適量のカフェインを摂取することがおすすめです。

みちのくDr.
みちのくDr.

もしも、自分が認知症になったら世界をどう感じるのか、「ファーザー」という映画を見ると実感できます。

 

認知症になった人の気持ちや心情を知りたい人は、ぜひ一度映画を見てみてください。

 

同じようにパーキンソン病については、不朽の名作の「レナードの朝」がおすすめです!ぜひ一度ご覧ください!

まとめ

まとめ

本記事では、

  • カフェインは脳に作用して脳を興奮させる
  • カフェインの脳やメンタルヘルスへの効果効能3つ

上記の2つをもとに、カフェインの脳や気分への影響について紹介しました。

カフェインは脳に作用して、疲労物質のアデノシンをブロックしたり、幸せホルモンドーパミンなどの効果を高めることで脳を興奮させます。

このようなカフェインの効能によって、カフェインは脳に次のような健康的な効果を与えます。

カフェインの脳への効果3つ
  1. 集中力などの脳の機能を上げる3
  2. うつ病や自殺のリスクを下げる4, 5
  3. 認知症のリスクを下げる6, 7, 8

勉強や仕事の成果を少しでも上げたい人や、うつ病や認知症のリスクを下げたい人は、ぜひカフェインを適量摂取するようにしてみてください!

みちのくDr.
みちのくDr.

それでは今日も、良い筋トレライフを!

 

 

出典

(1)Dunwiddie TV, Masino SA. The role and regulation of adenosine in the central nervous system. Annu Rev Neurosci. 2001;24:31-55.

(2)Ferré S. An update on the mechanisms of the psychostimulant effects of caffeine. J Neurochem. 2008 May;105(4):1067-79.

(3)Heckman MA, Weil J, Gonzalez de Mejia E. Caffeine (1, 3, 7-trimethylxanthine) in foods: a comprehensive review on consumption, functionality, safety, and regulatory matters. J Food Sci. 2010 Apr;75(3):R77-87.

(4)Lucas M, O’Reilly EJ, Pan A, Mirzaei F, Willett WC, Okereke OI, Ascherio A. Coffee, caffeine, and risk of completed suicide: results from three prospective cohorts of American adults. World J Biol Psychiatry. 2014 Jul;15(5):377-86.

(5)Grosso G, Micek A, Castellano S, Pajak A, Galvano F. Coffee, tea, caffeine and risk of depression: A systematic review and dose-response meta-analysis of observational studies. Mol Nutr Food Res. 2016 Jan;60(1):223-34.

(6)Flaten V, Laurent C, Coelho JE, Sandau U, Batalha VL, Burnouf S, Hamdane M, Humez S, Boison D, Lopes LV, Buée L, Blum D. From epidemiology to pathophysiology: what about caffeine in Alzheimer’s disease? Biochem Soc Trans. 2014 Apr;42(2):587-92.

(7)Qi H, Li S. Dose-response meta-analysis on coffee, tea and caffeine consumption with risk of Parkinson’s disease. Geriatr Gerontol Int. 2014 Apr;14(2):430-9.

(8)Hu G, Bidel S, Jousilahti P, Antikainen R, Tuomilehto J. Coffee and tea consumption and the risk of Parkinson’s disease. Mov Disord. 2007 Nov 15;22(15):2242-8.

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