
こんにちは。
みちのくDr.です!
本日は、糖尿病の予防にコーヒーは効果的かどうかについて紹介します。
血糖値や糖尿病を気にしている人の中には、
「コーヒーを飲むと糖尿病の予防になる?」
「カフェインを摂取すると血糖値はどうなるの?」
と、疑問に感じる人が多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では、
- 糖尿病の予防にコーヒーは効果的!
- カフェインは血糖値を上げてインスリン抵抗性も高める
- 食前や食後のコーヒーは高血糖の後に低血糖になることも
上記の3つをもとに、カフェインと血糖値や糖尿病との関係についてわかりやすく紹介します。
食後の血糖値などを気にしている人は、カフェインとどのように付き合えばいいのか、ぜひ本記事を通して確認してみてください。

「コーヒーは糖尿病の予防にいい」と聞くことありませんか?
はたまた、「カフェインは血糖値を上げる」と耳にすることもあります…
そこで、本記事では結論としてコーヒーやカフェインは血糖値などにどのような影響があるのか説明します!
目次

ズバリ、糖尿病の予防にコーヒーや緑茶は効果的です(1)!
コーヒーが糖尿病の予防に効果的な理由については、まだハッキリわかっていませんが、
- カフェイン
- ポリフェノール
- その他の成分
など、コーヒーに含まれる成分が関係していると言われています(1)。
ハーバード大学の166万3,319人のアメリカ人を対象にした研究では、普段のコーヒーの摂取量を増減すると糖尿病のリスクが次のように変わったと報告しています(1)。
- 1杯以上増やす:糖尿病のリスク11%低下⬇️
- 1杯以上減らす:糖尿病のリスク17%増加⬆️
残念ながら、緑茶や紅茶などは糖尿病のリスクを増減しませんが、カフェインレスやデカフェのコーヒーでも糖尿病の予防効果があると言われています(2)。
少なくともコーヒーは糖尿病の予防に効果的なことがわかっているので、糖尿病を予防したい人はコーヒーを飲むことがおすすめです。

糖尿病の予防の効果がないからといって、緑茶や紅茶はダメというわけではありません。
糖尿病の人の場合、緑茶を飲むと死亡のリスクが最大で41%も下がることがわかっています(3)!
コーヒーが苦手な人は緑茶や紅茶を飲むと糖尿病のリスクが下がる可能性が完全にないわけではないので、飲み続けることがおすすめです。

糖尿病の予防にコーヒーが効果的なことを説明しましたが、カフェインが糖尿病の予防に効果的なわけではありません!
先ほど紹介したように、カフェインレスやデカフェのコーヒーでも糖尿病の予防の効果があるとわかっていて、カフェインが糖尿病を予防してくれるわけではないです。
実際、カフェインを摂取すると、血糖値や血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンに短期的には次のような影響があります(4)。
- 食後の血糖値が高くなる
- インスリンの効き目が悪くなる(※)
※インスリン抵抗性が上がるため
参考:Lane JD. Diabetes Care. 2004 Aug;27(8):2047-8.
上記のカフェインの影響から、ブラックコーヒーでもすでに糖尿病の人の場合には食前や食後にコーヒーを飲むと短期的には血糖値に悪影響があります。
ただし、長期的なカフェインの効果としては血糖値やインスリンの効果の効き目が改善すると言われています(1)。
そのため、血糖値を気にしている人は、食後2時間後や間食の時間帯にコーヒーを飲むといいかもしれません。

カフェインが苦手な人はカフェインの代謝が遅く、その分カフェイン摂取後に血糖値も上がりやすいことがわかっています(6)。
なので、カフェインが苦手な人は無理してカフェイン入りの飲み物や食べ物を摂取する必要はないです!
カフェインレスやデカフェでも糖尿病の予防には十分効果があるので、余計にカフェインを摂取しないようにしてみてください。

最後に、食前や食後のコーヒーが低血糖の原因になるのかどうかについて説明します。
見出しに記載の通り、食前や食後にコーヒーなどからカフェインを摂取すると、血糖値を上がって高血糖になった後に低血糖になる可能性があります!
特に、食前のコーヒーは血糖値を上げにくい食べ物である低GI食品と一緒に摂取しても血糖値が上がりやすいことがわかっています(7)。
そして、血糖値が一気に上がった後だとインスリンがたくさん分泌されて低血糖のリスクが高くなる可能性があるかもしれません。
普段から血糖値が高くて気にしている人は、食事前後にコーヒーなどでカフェインを摂取して低血糖にならないようにお気をつけください。

インスタントコーヒーでも同じようにカフェインの効果があるのでお気をつけください。
糖尿病の人は、食事中や食事前後はカフェインを含んでいない麦茶や水などが良さそうです。
ちなみに、
- ウーロン茶
- ほうじ茶
- 玄米茶
などにも、コーヒーの1/6-1/3程度のカフェインが含まれいているのでお気をつけください。

本記事では、
- 糖尿病の予防にコーヒーは効果的!
- カフェインは血糖値を上げてインスリン抵抗性も高める
- 食前や食後のコーヒーは高血糖の後に低血糖になることも
上記の3つをもとに、カフェインと血糖値や糖尿病との関係について紹介しました。
ズバリ、糖尿病の予防にコーヒーや緑茶は効果的です(1)!
コーヒーが糖尿病の予防に効果的な理由については、まだハッキリわかっていませんが、
- カフェイン
- ポリフェノール
- その他の成分
など、コーヒーに含まれる成分が関係していると言われています(1)。
しかし、カフェインは短期的には血糖値を上げてインスリンの効き目が下がる悪影響があり 、食後の低血糖の原因になることもあります。
長期的な効果としては、カフェインは糖尿病の予防の効果があるかもしれないので、食事前後を避けてカフェインを適度に摂取してみてください!

それでは今日も、良い筋トレライフを!
出典